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震災パニックという「暴落相場」で得た5つの教訓 凄まじいまでの「投げ売り相場」でやるべきこと

東洋経済オンライン / 2024年6月19日 15時0分

チャート的にも他の銘柄が軒並み長期移動平均線を割り込んでいるのに対して、ここは13週の中期移動平均線でどうにか持ちこたえていた。

そもそもはと言えば、澤田ホールディングスがモンゴルに進出していたことから、当時の新興国ブームの中でこの辺りが物色されるのではとの予感から買った株だった。やることはやったが、気だるさがきつく残った。

16日の水曜日になると、信用取引で耐え切れなかった個人投資家による追証の投げと思われる小型株の売りが大量に出ていた。この日も澤田ホールディングスを信用取引で買っていった。

17日は朝方に協調介入が入り1ドル76円から81円へ。この日も小型株はひどいことになっていたが、一方で一部の震災特需が期待された銘柄は堅調だった。高齢者向けの賃貸住宅を扱うメッセージ(上場廃止)を買い増した。この暴落でもほとんど下げていなかった。

18日の金曜日、全面高となり、やっと一息つけた。震災直前の金曜日にプラス20%だった自分の年初来パフォーマンスは火曜日にマイナス16%となっていた。わずか2営業日で36%も落ちたことになる。それが金曜日には2.5%とわずかだがプラスとなり、やっと水上に顔を出すことができた。

震災という「暴落相場」で学んだこと

このときに学んだことをまとめると、次のようなことだろう。

・信用取引では破産もあり得る。維持率を守るため①入金、②信用で建てた銘柄を売る、③現物を売る、を徹底する

・値が大きく下がって損切りラインを超えていたら、寄り付きに成行で売る。値がつかず維持率がさらに低下することは避けなければならない

・急落中に信用で新規に買い建てるのは自殺行為。損切りし、維持率を戻してから、改めて買うかどうかを検討する

・パニックの渦中では極力信用は使わない。現物であれば下がってもしょせん評価損でしかない

・パニックの終了を慎重に確認したら信用で買っていく。一度損切りした銘柄でも割安感が強まっているのなら再度買う

最後の項目は、AITという銘柄で実際に私がやったことだ。

17日の木曜日、寄り付きで1万株を投げ売りした。11日の金曜日と比べて40%以上の大暴落だったが、維持率を守るために仕方がなかった。

637円で投げたのだが、配当利回りは5.5%、PERは5.5倍と非常に割安な水準であり、株価も670円台まで戻してきたので、同じ日のうちに買い戻した。

損切りした株を同じ日に、損切りした価格よりも高値で買い戻すのは精神的には厳しいことだが、やらないといけない場面もある。

ちなみにこの銘柄は震災前週には22万株の信用買残があったが、翌週には7万株へと激減している。この傾向はどの株も同じようなもので、震災直後の投げ売りの凄まじさを物語っていると思う。

www9945:個人投資家

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