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飯田商店が「デニーズの担々麺」を監修する背景 清湯系のラーメンで有名な店が、一体なぜ?

東洋経済オンライン / 2024年6月19日 13時0分

ファミリーレストランのデニーズが創業50周年を迎え、新たに監修メニューを強化している。でも、なぜ清湯系のラーメンで知られる「飯田商店」が監修を?(筆者撮影)

飯田商店がデニーズの担々麺を監修

デニーズが都内人気レストランシェフとコラボし、監修メニューシリーズを展開し、人気を博している。

【写真で見る】こちらが飯田商店監修の「冷やし豆乳担々麺」(税込み1485円)

名店に食べに行きたいがなかなか行くことができないというアンメットニーズに応える企画ということで、昨年9月からスタートした。

名だたるシェフが登場し、話題となっているが、今回初の麺料理として湯河原の名店「らぁ麺 飯田商店」飯田将太氏の監修メニューを発表した。

【写真で見る】こちらが飯田商店監修の「冷やし豆乳担々麺」(税込み1485円)植物性100%のスープに、スパイスに風味が最高…!(全13枚)

以前、飯田さんがテレビ番組で「デニーズの担々麺が美味しい」と発言したところから、デニーズと飯田さんの付き合いが始まり、満を持して今回が初のコラボとなる。

提供するのは、夏にピッタリな「冷やし豆乳担々麺」(税込み1485円)だ。

まず驚きなのは、ベースに豆乳しか使っていないという植物性100%のスープだ。そして味の決め手はスパイス。ラー油に加え、唐辛子、山椒、そしてクミン、コリアンダーなどカレー系のスパイスで立体感を演出している。最終段階で花椒をかけて香りを立たせた。

ナッツ類はゴマにとどまらず、クルミ、ヘーゼルナッツ、カシューナッツ、マカダミアンナッツなどさまざまなナッツを使用。いろんな食感や香りを演出している。

でも、なぜ「飯田商店」が?

「飯田商店」といえば醤油ラーメン、塩ラーメンなど清湯系のラーメンが有名だが、なぜ担々麺で監修のオファーをしたのか。これにはデニーズの担々麺への並々ならぬ思いがある。

「実は私自身が、デニーズでアルバイトをしていた経験があるんですよ。
アルバイトしていたのは18歳から19歳くらいで、とにかくよく働きました。

任せられたくて、仕事のできる先輩の動きを観察したり、相談したりして、効率的な動きを意識しだしたのがこの頃でした。飲食業の楽しさを教えてくれたのがデニーズだったんです」(飯田商店・飯田店主)

飯田店主は「飯田商店」のある湯河原の隣町、真鶴出身。

25歳の頃まで和食の料理人を志していたが、実家が経営する水産加工会社が倒産しかけたことで湯河原に戻らざるをえなくなる。その時に、叔父がFC(フランチャイズ)展開するラーメン店で働かせてもらったのがラーメン作りのきっかけとなって、水産加工会社の跡地を改装して2010年に「飯田商店」をオープンさせた。

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