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寿司≠SusHi Tech Tokyoで見えぬ東京の未来 都主催のイベントに感じた「期待はずれ」感

東洋経済オンライン / 2024年6月20日 13時0分

さらにシンボルプロムナードを進むと、廃材利用による各種オブジェが並ぶ。ここは、ゆったりとした気分で鑑賞することができた。

その奥手には、東京都が推奨する電力確保の取り組み、「H:へらす/T:つくる/T:ためる」からなるHTT取組推進宣言企業の登録申請を紹介するブースや、トヨタの立ち乗り式モビリティ「C+walk T」を使う、参加費無料のスローレジャーライド「おさんぽ(OSAMPO) 」の体験コーナーなどがあり、人気を博していた。

燃料電池バスで行った「海の森エリア」は?

日本科学未来館に入ると、通常の展示とは別に1階の一部をSusHi Tech専用スペースとしていた。

ここでは漫画家・手塚治虫氏のキャラクターがアンバサダーとなり、子どもから年配の方まで広い世代に向けて、ロボットやドローンなどを実際に体験できるコーナーを設置。日曜日でもひどく混雑することはなく、比較的余裕を持って各種の体験をすることができた。

そのほか「空飛ぶクルマ」の展示もあったが、開発や今後の利活用の可能性について具体的な説明はなく、ものたりなさを感じた。

日本科学未来館の次は、無料の燃料電池バスで約30分移動して、 海の森エリアへ。結論からいえば、ここでの体験は期待はずれだった。

SusHi Techのホームページには、「次世代の街づくりについて、ビジネスパーソンにも興味を持ってもらう内容」としていたが、現場にはそうした実機の展示がほとんどなかったのだ。建屋の中に各社のブースがあるが、説明員がいないブースも目立つほど。

外のオープンスペースには、レンタル方式の2輪車体験などもあるが、体験者数は極めて少ない印象だった。

仮に、次回SusHi Tech開催を企画するならば、主催者は今回の海の森エリアでの内容を反省し、抜本的な変更を考えるべきだろう。

最後に、有明アリーナに入った。ここにはモビリティやライフスタイルなど、多様な体験ができる展示があり、SusHi Tech会場の中でもっとも充実した内容に感じた。

だた、昨年の「ジャパンモビリティショー2023(於・東京ビッグサイト)」で実施された、次世代の東京を体感する「Tokyo Future Tour」と比べると、予算感や規模感にかなりの差を感じてしまったのも事実だ。

真の「Techへの期待」を

こうして終日、SusHi Techの各種展示の現場をめぐってみたわけだが、「東京の未来は見えたか?」と聞かれても、素直に「YES」と言えない印象であった。

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