ノアとヴォクシー「微妙に違う」購入者の嗜好 新旧ノア/ヴォクの新車購入者データを分析
東洋経済オンライン / 2024年6月21日 10時0分
「下取り額」は下取り車によって大きく異なるので(前有車種についてはのちほど)、一概にまとめて論じることは難しいが、新型のほうが20万~35万円程度高くなっている。
下取り額で多少ギャップを縮めたとは言え、最終支払い額を見てみると、3代目が290万円程度であるのに対し、4代目は約350万円と50万円以上も上昇する結果となった。
ヴォクシーのほうがやや若い年齢層
次に購入者の性別・年代構成を見てみよう。性別について確認すると、ノアは「男性67%:女性33%」、ヴォクシーもノアと変わらず「男性66%:女性34%」であった。
ちなみに、ひと回り大きなクラスの「アルファード/ヴェルファイア」では、男性が7割を少し超える程度。サイズ感などから、ノア/ヴォクシーのほうが女性の購入者が多いようだ。
年代は、ノアよりヴォクシーのほうが、やや若年(特に30代)が多くなっている。
20~30代を合計した割合はノア41%、ヴォクシー48%で、40代まで広げた20~40代では両モデルともに7割程度。ファミリーユースが多いミニバンだけに、子育て世代が購入の中心となっていることがデータにも表れている。
続いて「保有台数」を見てみると、1台のみ(=ノア/ヴォクシーのみ)と、2台以上保有している人の割合は、3代目、4代目を通じて半々程度であった。
1人1台保有する地方の生活者と、電車などの公共交通機関も比較的充実しているエリアで1台のみ保有する生活者、それぞれで買い方や使い方が分かれていそうである。
なお、アルファード/ヴェルファイアでは、2台以上を保有する人は約6割ずつであり、ノア/ヴォクシーより1割ほど多かった。
次はノア/ヴォクシーの購入者が、購入時まで所有していたクルマ(前有車)を確認する。すると、やはりノアはノアから、ヴォクシーはヴォクシーからの乗り換えがもっとも多かった。
その他の車種を見てみると、以前まではノア/ヴォクシーとともに3兄弟としての一角を担っていた、生産終了モデルの「エスクァイア」がランクインしている。
また、同じく終売している「エスティマ」「ウィッシュ」といった、トヨタ製ミニバンからの乗り換えも多い。
メーカーで見てみると、4代目ノア/ヴォクシーではおよそ8割の人がトヨタ車から乗り換えており、圧倒的であった。
ノア/ヴォクシーに抱くイメージは?
では、ノア/ヴォクシーを購入した人たちは、それぞれどんなイメージを持って選んでいるのだろうか。「購入車にあてはまるイメージ」では、ノアとヴォクシーではっきりとキャラクターが分かれる結果となった。
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