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ノアとヴォクシー「微妙に違う」購入者の嗜好 新旧ノア/ヴォクの新車購入者データを分析

東洋経済オンライン / 2024年6月21日 10時0分

項目を左側から見ていくと「家庭的」「安定感」「親しみやすい」「信頼」といった項目においては、ノアのほうがヴォクシーよりスコアが高くなっている。まさにミニバン、ファミリーカー的な優しい雰囲気を身にまとっていると言えよう。3代目であるか4代目であるかよりも、ノアかヴォクシーかによる違いが大きい。

表の右側に目を移すと「かっこいい」「都会的」「高級」「若々しい」「スポーティ」で、ヴォクシーのスコアの高さが目立つ。ヴォクシーは、見た目の印象や雰囲気を重視する人に選ばれているのだ。

「若々しい」「スポーティ」の2項目は、3代目のほうが4代目より特徴的に出ているが、これは3代目に設定されていた「煌(きらめき)」グレードによって形成されたイメージかもしれない。

最後に、ノア/ヴォクシー購入者の人となりを理解するため、「生活・消費に対する考え方」から特徴を見てみよう。中でも、3代目と4代目とで傾向に差が出た3つの項目をピックアップする。

いずれも、項目に対して「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」の4つの選択肢から「あてはまる」+「ややあてはまる」と回答した人の割合だ。

「生活を楽しくするためにはお金や時間を惜しまない」「新しい商品・サービスも積極的に取り入れている」「自分を向上させるために時間やお金を使っている」の3項目において、4代目ヴォクシーユーザーのスコアが高く、消費に対して積極的である傾向が強い。

ひとつ前に確認したイメージに関するデータで、ヴォクシーのほうがノアよりも見た目や雰囲気を重視して選ばれていることがわかった。このあたりからも、ヴォクシー購入者の「好きなものへの消費を惜しまない傾向」が共通点として見えてくる。また、新型でその傾向がより明確になっていることがわかる。

確立されたノア/ヴォクシーの牙城

ここまでノアとヴォクシーの特徴を、2車の比較および3代目と4代目の比較を通して見てきた。

2022年に現行モデルが登場したときは、ノア/ヴォクシーともにフロントマスクの印象を大きく変えたため、そのデザインに注目が集まったが、発売後は順調に台数を伸ばしている。

日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」が競合として存在するが、ノア/ヴォクシー購入者はあまりそのあたりの車種を比較検討していない。一方で、セレナやステップワゴン購入者の多くはノア/ヴォクシーを多少なりとも検討している。トヨタのミニバンの牙城はこの先も簡単には崩れそうにない。

【写真】改めて見てみたい「ノア/ヴォクシー」強さの理由(70枚以上)

三浦 太郎:インテージ シニア・リサーチャー

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