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M-1常連さや香「次はコント」"見せ算"からの進化 TVも重視、「令和の視聴率男になりたい」発言も

東洋経済オンライン / 2024年6月21日 14時30分

早い段階でチャンスは訪れた。“8年周期で新しいお笑いスターが登場する”との仮説をもとに制作されている『新しい波』(フジテレビ系)の第4弾『新しい波24』(パイロット版は2016年12月放送。2017年4月~9月レギュラー放送終了)に追加メンバーとして出演。この枠から、『めちゃ×2イケてるッ!』や『はねるのトびら』といった人気番組が生まれているだけにビッグチャンスだったのは間違いない。

『OWARAI Bros. Vol.9』(東京ニュース通信社)の中で、芸歴1年目で第1次メンバーとして番組に出演したフースーヤ・谷口理と新山はこう当時を振り返っている。

「収録で(筆者注:さや香の)『強い気持ちで行くねん!』のネタを近くで見たときに『パワーがエグい!』ってなりました。僕らもパワフル系ですけど、またちょっと違うタイプ。馬力がエグかったです」(谷口)

「ハネた特番のことは覚えてるねん。やり方がわかれへんけど、俺らを推薦してくれたディレクターの人が『新山くん、全部”強い気持ちで行くねん!”でいこう』って言ってきて、俺も『やるしかない』と思って」(新山)

後続番組『AI-TV』のレギュラーメンバーにはなれなかったが、同年2017年の「M-1グランプリ」で決勝に進出。新山のパワフルさが光るネタ「歌のお兄さん」で挑んだものの、結果は7位とふるわず。

どの現場でもウケていた自信作だっただけに、この時点で新山は「これ(筆者注:漫才のスタイルを)変えんと無理やな」と感じていたという(今年4月16日に放送された『ナイツ ザ・ラジオショー』<ニッポン放送>より)。

さや香は2019年に「NHK上方漫才コンテスト」、2020年に「歌ネタ王決定戦」で優勝を果たし、着実にコンテストで結果を残していく。

一方で、『せやねん!』(毎日放送)や『バツウケテイナーR』(サンテレビ・2020年4月~2023年6月終了)といったレギュラー番組を獲得。活動拠点とする大阪で地盤を固めていった。

とくに『バツウケテイナーR』で共演したネイビーズアフロ、ラニーノーズは、ほぼ同世代であり、2019年からユニットライブ「青っ鼻香る」を開催し切磋琢磨してきた間柄だ。『お笑い2021 SPRING Volume 3』(竹書房)の中で、ネイビーズアフロのはじりとみながわは番組内でのさや香についてこう語っている。

「石井は番組を仕切りながらも、ボケるところはしっかりボケてくれるし、ダンスもできますし。新山はとにかく笑いに熱いヤツです」(はじり)

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