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「ジャッキー・チェン」が語る"70歳からの仕事観" 日本への思い、有名なNG集の誕生秘話も聞いた

東洋経済オンライン / 2024年6月21日 8時0分

そこで自分としても、どうやって時間を作ろうかと、いろいろと考えました。それで製作サイドに、香港へ移動するときは時差ぼけになってしまうんで、2~3日ほど休みをもらえないかと交渉したんです。

でも本当のことを言うと、僕は時差ぼけなんて一切しないタイプなんですけどね(笑)。それで時間をもらうことができたので、日本に来ることができたというわけです。

――それで日本のファンもジャッキーさんにお会いすることができたわけですね。

日本に来たいとずっと思っていたので、ファンの皆さんと再会することができて、本当に嬉しいんです。日本のファンの皆さんには昔から映画を見ていただいたんですよね。

当時はまだ子どもだったという方も多いかと思いますが、そんな彼らが大人になって、結婚して、子どもが生まれて。そしてその子どもがまた大人になってと。だから僕にとって皆さんは単にファンというだけではなく、僕の家族なんですよね。

エンドロールのNGシーンに込めた思い

――ジャッキー映画といえば、エンドロールのNGシーンが代名詞ですが、今回の映画では過去に撮影されたジャッキー映画の数々のNGシーンが登場し、物語を描くうえでもものすごく大きな役割を果たしていました。ジャッキーさんがNGシーンに込めた思いとは?

それは何十年も前の話になります。だいたい映画の撮影が終わった後というのは、編集をするわけなんですが、それは自分でやってきたわけです。

それで編集するときに、いろんな映像の素材を見るわけなんですが、やはりここはNGだな、これはもう失敗だなと思うところが出てくるんです。でもこれはこれで面白いんですよね。

だからこういった場面も観客の皆さんに見せるべきだと思ったんです。何十年も前からこういったNGシーンをエンドクレジットのところに入れて上映するんですけれども、このNGシーンというのが、時には本番のシーンよりも人気があることもあるんですよね(笑)。

よく海外の映画館で映画を見ると、どんな名作であっても、最後のエンドロールがはじまると、みんな席を立っちゃうじゃないですか。でも僕の映画だけは例外。みんな最後まで残ってくれるんです。

「自分には映画しかないと思う」

――スタントマンに敬意を表した今回の映画は、その過去のNGシーンがなければ成り立たなかった映画だと思いますし、そのシーンがあったからこそ、ジャッキーさんがどれだけ命懸けでアクションに挑んできたのか、ということをあらためて感じられて感動的でした。

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