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24年最新版「一般入試の志願者が多い大学」TOP50 難関私立大を中心に増加学習指導要領の影響小

東洋経済オンライン / 2024年6月24日 11時0分

一般入試の志願者が多い大学をランキングした

18歳人口が急減する日本では、私立大の半数以上が定員割れで、赤字も4割に達する。一方、研究成果の社会還元など大学の新たな役割も期待されている。では、そんな中で勝ち組となる「本当に強い大学」はどこか?

『本当に強い大学2024』は、入試から教育・研究、就職まで今の大学がわかるテーマを徹底取材し、1冊にまとめた「週刊東洋経済」の臨時増刊号だ。その誌面から、注目記事をお届けする。

学習指導要領が切り替わる前年の入試は、国公立大は志願者が減少し、私立大も安全志向から難関大の志願者が減るのが一般的だ。新たな学習指導要領で学んだ受験生対象の入試に変わるため、浪人は不利との思いからだ。

【志願者数ランキングを全部見る】1位の大学は11年連続でランキングトップ、2位の大学は4年連続でその座をキープしている

ところが2024年度入試は、これに該当する年にもかかわらず、国公立大志願者は増加し、難関私立大の人気も下がらなかった。大学入学共通テストは旧課程履修者に対する経過措置があり、多くの私立大が入試方式を変えないと発表していた。このため、入試が大きく変わらないと教員と生徒が知っていたことが理由だ。

私立大の志願者は4年連続で減少してきたが、難関私立大を中心に志願者が増加したことから、主要100大学の集計値は前年を上回った。残りの大学の集計を待ちたいが、24年度は志願者が大幅に減少することはなさそうだ。

難関校は前年上回る

個別大学の出願状況を見ると、最難関クラスでは早稲田大学(7位)が減少したが、東京理科大学(14位)、慶應義塾大学(20位)、上智大学(27位)は前年を上回った。予備校関係者は言う。

「大学にこだわらず総合型や学校推薦型選抜を活用して最小限の努力で決めたい層と、一般選抜まで頑張って難関大を目指す層に二極化している。後者の受験生は、先行きを見通しにくい社会を生き抜く力を大学で養いたいと考える傾向が強いようです」

前出の最難関クラス大学に続く難易度帯の大学も志願者が増加傾向にあり、首都圏では明治大学(3位)、法政大学(5位)、青山学院大学(17位)。近畿圏では立命館大学(6位)、関西学院大学(13位)、同志社大学(16位)の志願者が増えている。中でも注目なのは、18歳人口の減少が続く中、4年連続増の関西学院大と3年連続増の明治大だ。

志願者数ランキングで「上位の2校」は安定

関西学院大は、21年度に理工を理、工、建築、生命環境の4学部に改組し、同年から入試改革を続けてきた。また、明治大は、早稲田大が共通テストと大学独自の記述試験を組み合わせた国立大型の入試方式の導入を進めるのに対し、オーソドックスな3教科の私立大型の入試を続けていることが、私立大専願層を中心に志願者を引きつけているようだ。

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