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すき家の「ディストピア飯化」が密かに物議のワケ おっさん客がネットで激怒?も全然笑えない理由

東洋経済オンライン / 2024年6月24日 13時0分

働き方改革による「ホワイト化」が話題のすき家。しかし、効率化で「温かみがなくなった」と感じている消費者もいるようです(筆者撮影)

牛丼チェーン「すき家」。そんなすき家での「働き方改革」が話題だ。

【画像】「エコじゃない」「温かみがない」との声も…。「すき家」の店内「プラ容器&紙コップ提供」の様子を見る(12枚)

マネーポストWEBの記事「『時給も高くこんなにいい職場はない』 かつてのワンオペ問題を乗り越えて労働環境改善を実現させた『すき家の大改革』」では、すき家がデジタル化を進め、タッチパネル注文やセルフレジを導入してきたことや、深夜帯の時給が1600円〜1900円と他店に比べて高待遇であることを説明。「時給も高いので、こんなにいい職場はありませんよ」といった現役バイトの声も紹介し、X上で大いに拡散されることとなった。

もともと、すき家では深夜のワンオペがノーマルな状態が続いており、2010年代には、ワンオペの時間帯を狙った「ワンオペ強盗」も多発。すき家=「ブラック」というイメージが強かった。2014年には、第三者委員会による報告書によって、労働環境に対する数々の法令違反も指摘され、2019年頃から本格的な働き方改革に乗り出したというわけだ。

店内で「テイクアウト容器」は味気ない?

徐々にではあっても、労働環境が改善されていくのはいいことだ……と思いながら見ていると、思わぬ反応があることに気づいた。「労働環境の改善は喜ばしいけど、店内で食べるのにテイクアウト容器になったのは味気ない」といった声が一定数確認できたのだ。

現在、すき家では、従業員の作業量を減らすために、店内飲食であってもプラ容器や発泡スチロール容器、紙皿で料理を提供する店舗がある。テイクアウトで持ち帰る時の容器で、店内で食べるのだ。

【画像】「エコじゃない」「温かみがない」との声も…。「すき家」の店内「プラ容器&紙コップ提供」の様子を見る(12枚)

「丼やお椀の提供ではないことは、そんなに大きなことなのか?」

そう思う人もいるだろう。実際に訪れてみたので、レポートしていきたい。

近未来的なゴミ箱が返却口

やってきたのは神保町店。すき家の中でも、かなりDX化や効率化が進められている店舗で、今回の調査をするのにうってつけだ。

まず、注文はカウンター横の自動券売機で行う。他の店でも券売機システムは一般的になってきた。

興味深いのが、すでに、券売機上の牛丼の写真が発泡スチロールの容器に入っていたこと。「テイクアウト用容器で提供しますよ」と、予告しているかのようである。

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