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「報連相を徹底しろ」は今どき通じるのかを考えた かつてはビジネスの基本として叩き込まれたが

東洋経済オンライン / 2024年6月26日 7時30分

報連相とは、報告・連絡・相談の略だ。しかし覚えるときは、「報連相」ではなく「連絡→報告→相談」の順番を守って実践するようにしよう。

まず「連絡」について簡単に解説しよう。報連相の中で、最も心理的ハードルが低く、絶対に欠かせないのが「連絡」だ。

「来週の月曜日に緊急の朝礼を行うと、メンバーに連絡しておいて」

「お客様に9時半には到着すると、連絡してくれないか」

このように上司から言われて連絡を怠ったら、間違いなく部下は叱られる。難しいことではないし、誰だってできるわけだから、ついつい連絡を忘れてしまうような人は信頼されない。

これは上司もそうだ。

・メールはいつ返信してくれるのか

・次回の打ち合わせはどんな内容になるのか

・課長会議で決まったことは何なのか

何も連絡しない上司は、部下から信頼されない。

「そのうち連絡するから」

と言っておいて、なしのつぶての上司がいる。部下には「連絡がない!」と叱るくせに、自分は連絡を怠るのだ。

ひどいのは、あとから連絡漏れが発覚することだ。たとえば課長のあなたがいないところで、部下が部長と次のような会話になったらどうだろう。

「来月、大事なイベントがあるのに、そんな呑気なことやっていていいのか? 課長から聞いていないのか?」

「え? 来月にイベントがあるんですか? 課長からは何も連絡を受けていませんが」

「なんだと?」

おそらく部下は「いつも課長は大事なことを連絡してくれない」とレッテルを貼るはずだ。こういった基本的なことを連絡せずにいたら、上司だろうと「減点」されるに決まっている。

普段からの連絡を怠っておいて、

「君の仕事をいつも評価しているよ」

「君の将来のキャリアについて相談に乗ろうか?」

と、部下の承認欲求ばかりを満たそうとするのは、"痛い"上司である。

正しい報告をするための2つのポイント

次に「報告」だ。

連絡と異なり、報告するときは「進捗」はもちろん、「変化」や「結果」も意識して相手に伝えなければいけない。

当然、上司は気になるから、

「この商談はどうなってるんだ? ちゃんと進捗を報告しろよ」

「あの研修は終わったのか? 終わったのならキチンと結果の報告をしなさい」

と、報告を怠る部下に小言を言う。しかし報告を怠る上司も多いのではないか。

「来週から4日間、組織風土診断のアンケートが始まる。必ず提出期限を守るように」

これは連絡である。それでは、報告とは?

「組織風土診断のアンケートを専門の企業に分析してもらっている。予想以上に時間がかかっているようだ。結果は10日後に出ると思う」

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