1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「ネガティブ思考な人」が誤解している3つのこと 「いつでもポジティブな人」の方が実は危険

東洋経済オンライン / 2024年6月28日 14時0分

ネガティブ感情の「置き場所」を変えるには、自分の感情というものを事実として認識した上で、良し悪しを判断せずに「受け止める」ことが大切です。

私が行っているコミュニケーション研修には、「喜怒哀楽」の4つの感情ごとに、最近の出来事を書いてもらうワークがあります。

この研修を続けていく中で気づいたのは、長く自分の感情にふたをしてしまっている人ほど、ワークの記入ができないということです。その理由は明確で、自分の感情に向き合わず、見て見ぬふりをし続けてしまっていたからです。

また、カウンセリングをしていると、「仕事が嫌い」「上司が嫌」「なんとなくモヤモヤ、イライラする」とはいうものの、具体的にどんな気持ちなのか、自分はどうしたいのかを聞くと、「自分でもよくわからない」という人が多くいます。

変化の激しい社会を生きる私たちは、無意識に心に鎧をまとい、自分の弱さを周りに見せないようにしてしまいがちです。

この「自分の悪い部分、恥ずかしく醜い部分を見られたくない」という思いが強くなりすぎると、自分の感情を抑え込んでしまい、その反動として最近では、SNSに本心と違うことを発言してしまうケースにつながっているのです。

特に、「我慢強くてまじめな人」「自分よりも他人を優先してしまう人」がこのパターンに陥りやすい印象があります。

こうして、私たちは自分の本当の感情は何かを見失ってしまうのです。

③「ネガティブな感情を人に話してはいけない」と思ってしまう

ネガティブ感情に捉われるのがつらいあなたに、今日からすぐに試してほしいのが「愚痴る」ことです。

なかには「愚痴ばかりを言う人は嫌われる」「愚痴を口にすると幸せが逃げる」と言われたりしますが、ネガティブな感情ほど人に話してみることです。なぜなら、「愚痴る」行為にはカタルシス効果という効果があるからです。

カタルシスとは、簡単にいうと「浄化作用」のことです。心の中に溜まっている鬱々とした感情を吐き出し、解放することで嫌な気持ちを取り除けます。

人に話しただけで、胸につかえていたモヤモヤがすっきりした経験はないでしょうか。それが、愚痴ることで得られるカタルシス効果そのものです。

「愚痴る」にはもう1つ良い点があります。

頭の中の「思考」は目には見えず、不確定なものですが、言葉にすることでその思考が具現化されるということです。「愚痴を言う」のは、目に見えない感情を形のあるものに変換する作業でもあるのです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください