大谷も立証、最新研究からわかった「長眠」の効果 起きている間に学んだことを脳に定着させる
東洋経済オンライン / 2024年6月28日 17時30分
投打二刀流の活躍でスポーツ選手として史上最高額の契約を勝ち取るなど唯一無二の存在である大谷翔平選手は毎晩10時間眠り、しかも昼間も時には自分専用のマットレスを球場に持ち込んでまでたっぷりと昼寝をとる「長眠」の実践者で知られています。
ただ寝ているだけで成功するわけではありません。起きている間のトレーニングで脳と身体を極限まで追い込むことで、眠っている時間さえもトレーニングの一環としてフル活用し、脳や運動神経、筋肉の急激な成長を促しているのです。本稿では、14万人以上の睡眠改善に関わってきたスリープコーチの角谷リョウ氏の著作『一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略』から一部抜粋、再構成のうえ、ビジネスパーソンこそ取り入れたい長時間睡眠について解説します。
1日10時間の睡眠に加えて、練習の合間に「昼寝」
長時間睡眠(長眠)のすごさを、今ほどみなさんに理解していただきやすいタイミングはかつてなかったでしょう。
二刀流でメジャーリーグを席巻し、スポーツ史上最大の契約を勝ち取った大谷翔平選手、そして史上初めて将棋界の主要8タイトルを独占した藤井聡太八冠という、現代の日本が誇る若き2大スターの睡眠法こそが、長眠だからです。
大谷選手、藤井八冠とも1日10時間の睡眠に加えて、練習の合間や対局中にしっかりと昼寝をしていることが知られています。人類が生んだ最高の頭脳の一人、アルベルト・アインシュタインも1日10時間睡眠の長眠実践者でした。
長眠は、自分自身をものすごいスピードで成長させ、その道のスペシャリストへと変革させる戦略なのです。
「夢の世界」も成長の機会と捉える
ではなぜ、長く眠ることが急激な成長につながるのでしょうか。長眠のポイントの一つとなるのが「レム睡眠」の効果です。「レム睡眠」の間、筋肉は完全に弛緩していますが、脳は活発に活動しています。
普通の人にとって、この状態のとき脳内で起きたことは、ただの夢です。空を飛べたり、魔法や怪力が使えたりと、自分の身体とはかけ離れた経験をすることも珍しくありません。
しかし、起きている間に極限まで突きつめたトレーニングを行い、脳と筋肉が完全にシンクロした状態で眠りに就くと、「レム睡眠」状態の脳は本当に体を動かしているのと同じ感覚で活動を続けるようになります。
実際には体を動かしていなくても、脳内に起きているときの感覚が強く残っていることで、いわば夢の中でバーチャルなトレーニングを続けられるわけです。
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