勘違いが老化を加速「男のスキンケア」3つの鉄則 「皮脂」や「光対策」の正しい理解が健康を守る
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 9時0分
また、皮膚はこすれに弱いので、強くこすれば刺激となって肌荒れし、色素沈着する。そんな刺激が長く続けば、合わない靴を履いてかかとの皮膚が厚くなるように人体は防御のためにやむなく角質を厚くするので、肌はゴワついてくる。そのような理由から、「やさしく洗う」のも大きなポイントとなる。
洗顔料は、オルビスの人気シリーズ「オルビス ミスター」の「フォーミングウォッシュ」が、スキンケア初心者の男性でも使いやすいだろう。毛穴よりも小さい皮脂吸着微粒子と、汚れを吸着してくれるモロッコ溶岩クレイを配合したもので、豊かな泡立ちで洗いやすい。オイルや香料、着色料など肌への負担となるものを含んでおらず、「乾燥&テカリ」の対策が同時にかなう。泡はそのままシェービングにも使えて便利だ。
肌がベタつく男性ほど「保湿」が必須
次に「保湿」。皮脂は前述したようにバリア機能の一端を担っているが、酸化すると刺激になるので落とさなければいけない。ただ、どんなに丁寧に優しく洗っても、皮脂だけでなく肌に大切な潤いまで奪ってしまうので、保湿が必要になる。
多くの中高年男性たちは「皮脂=敵」だと勘違いし、味方である皮脂を敵視して躍起になってこすって肌を痛めつけ、潤いは補給しない。愚の骨頂だ。
中高年になると「肌がベタつく」と思う人は多いかもしれないが、実は男性の皮脂分泌量は20代~60代であまり変わらないと言われている。その代わり、年齢を追うごとに水分蒸散量が増えて肌内の水分が減るから、相対的に皮脂が多くなったと感じるのだ。
必要なのは、水分を補給して若い頃のような油分とのバランスを取ることだと理解してほしい。
だから、保湿の基本は「化粧水で潤いを与え、その後に乳液やクリームでフタをする」、この2段階を踏むことが重要。とくに年齢を重ねるほど、丁寧にケアするのが望ましい。20~30代ならばオールインワンのコスメでも足りるかもしれないが、40代以降はきちんとこのステップを守るのがベターだ。
保湿については、男性から支持を集めているブランド「バイタリズム」のアイテムはダメージ肌でも使いやすい。シャンプーが人気という印象が強いかもしれないが、スキンケアシリーズも優秀だ。
化粧水の「エッセンスローション」と保湿乳液の「モイストミルク」は、保水有効成分「ヘパリン類似物質」や肌荒れに作用する「グリチルリチン酸ジカリウム」、肌を明るくする美白有効成分「トラネキサム酸」などを配合しており、紫外線やヒゲ剃りでダメージを負った男性の肌に潤いを与えてくれる。
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