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全席喫煙可「新興カフェ」の朝食が想像以上だった ベローチェや珈琲館の会社が運営、その実態は?

東洋経済オンライン / 2024年6月29日 8時0分

つまりは、コロナ禍で売り上げの落ちた「カフェ・ベローチェ」の不採算店舗を、喫煙者向けとして看板を付け替えたのが「スモーキストコーヒー」というワケ。

でも、非喫煙者には「分煙の店でも、入らない」という人も少なくない印象ですし、いっそのこと喫煙者向けにしてしまうのは、都心では十分アリな戦略でしょうね。

70席ほどの縦長の店内は主にカウンター席と、2人掛けのテーブルで構成されており、明らかに1人で利用する客層を想定しているんだなという感じなのですが、この目論見大当たりだったようです。平日の朝10時半に入店した際の利用客は10人ほどで、全員が単独利用でした。

入り口側に座った客は一服してコーヒーを飲んだらサクッと出ていく、奥まった席に座った客はゆっくりとノートパソコンを開き作業に勤しむ。灰皿に吸いかけのタバコを乗せて、ボーッとしている人もいます。

ほとんどがサラリーマンとおぼしき男性客なのですが、チラホラと女性も交じっています。

喫煙者向けカフェチェーンにニーズを感じた

入店から時間を追うごとに客席は徐々に埋まり、11時半を過ぎたあたりから急激に客足が伸びました。お昼を前にして店内に続々と人が入ってきます。

オアシスにたどり着いた砂漠をさまよう旅人のように、喫煙者たちが「スモーキストコーヒー」に吸い寄せられているのを目の当たりにし、喫煙者向けというニッチなカフェチェーンに、確実なニーズを感じた朝でした。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格は、すべて取材時点のものです。昨今の円安、原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、店舗によってモーニングの値段・内容は異なる場合があります。

大木奈 ハル子:ブロガー・ライター

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