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朝ドラ「虎に翼」後半戦がますます面白くなる根拠 「パイオニアとしての成功物語」からどう変わる?

東洋経済オンライン / 2024年6月29日 11時0分

ここまで『虎に翼』の人気を支えてきた背景には、「パイオニアとして突き進む寅子の活躍だけでなく、さまざまな女性の心境を丁寧に描く」という脚本の妙がありました。

特に事実上の“セカンドヒロイン”と言える花江の存在は、主婦層の視聴者を置き去りにしない吉田恵里香さんの女性脚本家らしい配慮が感じられます。

実際ネット上には、外で生き生きと働く寅子を横目に、日々の家事育児に励みながらも悩みを抱える花江に、「気持ちがわかる」「心配になってしまう」などと感情移入するコメントが目立ちます。

はる、梅子、香淑、涼子らのエピソードも含め、彼女たちへの思い入れは放送が進むたびに増しているだけに、どんな結末になっても「ロス」の声が飛び交うのではないでしょうか。

直近の第13週では、「“愛のコンサート”の出演者は『ブギウギ』の主人公・福来スズ子(趣里)と見せかけておいて、茨田りつ子(菊地凛子)を登場させる」という離れ技で視聴者を驚かせるひと幕がありました。

「朝ドラのヒロインは他作のために安売りしない。でも、それに劣らぬインパクトのキャラクターを出演させる」という絶妙な脚本・演出を仕掛けられるスタッフなら、最後までさまざまな仕掛けで楽しませてくれるでしょう。

木村 隆志:コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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