1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「今忙しい」即答する30代日本人を救う教えとは 不満とイラだちに心を支配される前にすべき事

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 15時0分

だから、30歳の僕に、ロバにはなるなって言いたい。やりたいことは時間をかければ全部やれる。先を見通す目と忍耐力、これを身につけるだけでいいんだってね。

「忙しい」=コントロール不能

デレク:みんな、僕に連絡してきては、必ずこう言うんだよね。「ものすごくお忙しいとは思いますが……」。

そのたびにこう思うんだ。「いいえ、忙しくありません」って。

だってちゃんと時間管理ができているからね。この点に関しちゃ、自信があるんだ。「忙しい」というのは、僕にとっては「コントロールできていない」っていう意味なんだ。

こんな感じかな?「チクショウ、忙しすぎる。これをする時間が見つからないじゃないか」

僕に言わせれば、こういう人間は、人生をコントロールできていないんだよ。

(ティムから)時間が足りていないのは、優先順位をつけていないからだ。仮に僕が「忙しい」としたら、それは自分でそうなるように仕向けたからだ。

だから僕は「調子はどう?」と聞かれたら「忙しい」と答えないようにしている。不満を言う権利なんてないんだから。

代わりに、もし僕が忙しすぎるとすれば、自分のやり方やルールを見直す良いきっかけになる。

そこまでシャカリキになる価値って?

デレク:僕はずっと、いわゆるタイプA(競争的で攻撃的で過剰に活動的な性格)の人間だった。

ロスに住んでた頃、友人からサイクリングに誘われたんだ。サンタ・モニカの海のすぐそばに住んでたんだけど、40キロくらい続いてる、広いバイクレーンがあってね。

僕はいつでも重心を低くして、こぎ始める。息を切らして、真っ赤な顔で、できるだけめいっぱい、こいでこいで、こぎまくるんだ。

レーンの端まで行って、また戻ってくる。それから家に帰るんだけど、毎回小さなタイマーで時間を計ってた。

いつも43分かかることに気づいたんだ。どれだけ速くこいでも、43分かかる。

そして続けるうちに、自転車に乗ることを少し億劫に感じている自分に気づいてしまったんだ。

自転車に乗ることを考えると、いやな気持ちになって、つらい仕事に取りかかるときのようになってるな、って。

それでこんな風に気持ちを切り替えたんだ。

デレク:「ちょっと待て。自転車に乗ることをネガティブなことに紐づけるなんてもったいないじゃないか。少し落ち着けよ、ってね。今日は、同じ道を、カタツムリみたいにゆったりと進む必要はないけど、いつもの半分のペースでこいでみよう」

そんな感じで出かけていったら、純粋に楽しめたんだ。

たった2分の違いしかなかった

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください