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排便後「お尻の拭き方」で差!膀胱炎の"新常識" 「きっかけはおむつ替え」医師が調べた結果とは

東洋経済オンライン / 2024年6月30日 10時0分

温水洗浄便座を使う際、トイレ空間の質の向上に取り組む一般社団法人「日本レストルーム工業会」は、以下のように注意喚起している。

■温水洗浄便座のご使用方法について

○おしり洗浄は排便後の局部周辺に付着した汚れを洗い流す機能です。
○ビデ洗浄は生理時など局部周辺に付着した汚れを洗い流す機能です。
○水勢は「弱」から試し、慣れたら徐々にお好みの水勢でご使用ください。
○温水温度は季節に応じてお好みの温度でご使用ください。
○おしり・ビデとも洗浄時間は10秒~20秒を目安にご使用ください。

【ご注意】
●長時間の洗浄や洗いすぎに注意してください。また、局部内は洗わないでください。
※常在菌を洗い流してしまい、体内の菌バランスが崩れる可能性があります。


●習慣的に便意を促すためには使用しないでください。また、洗浄しながら故意に排便しないでください。
●局部に痛みや炎症などがあるときは、使用しないでください。
●局部の治療・医療行為を受けている方のご使用については、医師の指示を守ってください。

【警告】
化学療法を受けておられる方、免疫不全症の方など、極度に免疫力が低下して医師の治療を受けておられる方は、ご使用に際し医師にご相談ください。
身体への著しい障害をまねくおそれがあります。
(出典:日本レストルーム工業会HP「温水洗浄便座の使用上のご注意について」)

温水洗浄便座の使用は関連なし

同工業会ではまた、温水洗浄便座の使用と尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎)の関係についての研究も実施している。

この研究では、膀胱炎・腎盂腎炎の新規発症と、温水洗浄便座の使用に関連は認められなかったという(出典:日本レストルーム工業会HP「公衆衛生の専門研究者による研究成果の説明」)。

とはいえ、先に述べたように、温水洗浄便座の使い方は人によってさまざまだ。使い方による尿路感染症の影響については、赤石さんもまだ調査ができていない。

そのため、「あくまでも仮説」と前置きしたうえで、発症リスクを減らせる可能性の高い温水洗浄便座の使い方を教えてもらった。

温水洗浄便座を使う際に、これらのポイントを実践することで、尿路感染症のリスクを減らせるかもしれないという。

男性の場合はどうかというと、女性に比べて尿路感染症のリスクがそもそも低いこともあり、今回の研究では拭く方向と尿路感染症の間に有意な関連性は見られなかった。

ただ、男性もトイレ後には肛門の周りの清潔をこころがけ、性交後も尿道口を中心にしっかり洗うことが大事だと赤石さん。水分をしっかり摂って、尿で洗い流すのも有効とのことだ。

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