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突如閉店「メルシー」店主に聞いた本当の"真相" タモリも愛した早稲田の老舗ラーメン店に一体何が

東洋経済オンライン / 2024年7月1日 20時10分

そのまま弟子や後継者のいないまま「メルシー」は今日まで営業を続けてきた。周りの町中華が次々と閉店する中、「メルシー」は二代目が継いでまだまだ安泰かと思っていたが、現実はそうではなかった。

「後継者については考えたことはありません。自分の代で終わりかなとはぼんやり考えていました。

年金だけでは生活できないので、できれば復活して1年でも長くやりたい気持ちはあります。営業時間を短くするとか、休業日を増やすなどして何とか続けられないかは考えていきたいです」(小林さん)

「休業と閉店ではこんなに違うものか」

閉店が発表になり、本当に多くのファンやメディアから連絡が来た。

先代が病気で入院した時も、小林さんが体調の悪い時も休業せずにきた「メルシー」の突然の閉店のニュースにファンや常連たちは驚きを隠せない。

取材中にも何本も電話が鳴り、常連客が次々店に訪れ、マスターの体調を心配する。「私の体調は大丈夫ですよ」と笑いながら答える小林さん。

「休業と閉店ではこんなに違うものかと驚きました。

『そんな話聞いてない』『ずっと通っているから本当にショックだ』という電話が何本も来ました。

よく食べに来てくれる学生は『僕に継がせてください』と言ってきてくれました。

正直ここまで大ごとになるとは思いませんでしたが、改めてお客さんのありがたみを知りました」(小林さん)

いずれ再開に向けて動きたいと言ってくれてファンとしては一安心しつつも、「メルシー」の後継者問題は解決していない。いつか本当の閉店の日が来てしまうと思うと寂しくてならない。

「まだやる気はあります。最低でも5~6年はやりたいとは思っています。
復活した時にお客さんが戻ってきてくれるか不安ですが、まずはゆっくりしたいと思います」(小林さん)

井手隊長:ラーメンライター/ミュージシャン

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