ホンダとスズキ、最新ツアラーモデルを徹底比較 CRF1100Lアフリカツイン対GSX-S1000GXは何が違うか
東洋経済オンライン / 2024年7月3日 10時0分
一方のGSX-S1000GXは、前述のとおり、スズキのGSX-S1000シリーズに属する最新モデルだ。ネイキッドモデルの「GSX-S1000」や、スポーツツアラーの「GSX-S1000GT」を擁するのが、このシリーズ。大きな特徴は、フルカウルのスーパースポーツ「GSX-R1000(現在は生産終了)」の998cc・4気筒エンジンを搭載していることだ。もともと、このエンジンは、長年のレース参戦などで培った技術を投入し、最高出力197PSものパワーを発揮する高性能な仕様。とくにワインディングやサーキットなどのスポーツ走行、レース・ユースなどに定評がある。
一方、GSX-S1000シリーズでは、同系のエンジンを搭載するが、最高出力を150PSに抑え、そのぶん、低回転から高回転域まで全域でトルクフルな特性を実現。市街地やツーリングなどでも扱いやすいことが特徴だ。
そんなシリーズ最新作となるGSX-S1000GXは、スズキによれば、スポーツツアラーとアドベンチャーモデルを融合させたクロスオーバーバイクという位置付けとなる。いわば、オンロードでの快適性を重視したスポーツツアラーと、オフロードでの高い走破性を持つアドベンチャーモデルの「いいとこ取り」をしたモデルだ。
外観は、スポーツバイク並みの性能を体現したアグレッシブなシルエットを採用。それに、アップライトな乗車姿勢を組み合わせることで、ツーリングでの快適性も追求する。また、ウインドスクリーンは、3段階の高さ調整が可能。標準装備のナックルカバーなどと相まって、高い防風効果も実現する。
電子制御を採用したサスペンション
足まわりでは、スズキの2輪車で初となる電子制御サスペンションを採用。「S.A.E.S.(スズキ アドバンスド エレクトロニック サスペンション)」と呼ばれるシステムを搭載し、速度や路面状況、ブレーキによる車両の姿勢変化に応じて、サスペンションの減衰量やプリロードを自動調整することを可能とする。
また、このS.A.E.S.に車載IMU(慣性計測装置)などのデータを組み合わせることで、路面の凸凹などを検知し、サスペンションの制御量を自動で切り替えるプログラム「SRAS(スズキ ロード アダプティブ スタビライゼーション)」も搭載。これにより、未舗装路での振動を抑えたスムーズな乗り心地と、オンロードでのダイナミックなスポーツ走行を両立する。
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