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「せっかち」はうまく使えば仕事の強みになる 先回りで余裕を生み出してクオリティを上げる

東洋経済オンライン / 2024年7月3日 18時0分

私は、朝からトップスピードで取りかかるのと引き換えに、終業まではエネルギーが持続しなくても仕方ない、というマインドで臨んでいます。序盤である程度の成果を出せれば、仮に後半にパフォーマンスが落ちてもトータルでマイナスになることはないだろう、という考え方です。

実際にパフォーマンスが落ちたとしても、前半にトップスピードで仕事をしたぶんの貯金があるため意図的に休憩をとる余裕もでき、もうひと頑張りする切り替えもしやすくなります。

さらに、終業時間を決めておけば、終業時間の間際には再度集中力を高めることもできます。残り時間が明確なので、仕事を詰め込みすぎて終わりが見えない! ということもなくなります。

「これは今日中にやってしまおう」「これは明日の朝ゆっくりやっても大丈夫」と、冷静に仕事の振り分けの判断ができるようになるのです。

さて、終業時間を一日の終点とするならば、そこから新たな一日が始まるともいえます。私はそこに着目し、一日の基準を「終業時間」におくようになりました。

朝起きる時間は一定だという人がほとんどだと思いますが、その一方で夜は遅くまで働いて、家族の時間を犠牲にしたり、睡眠時間を削ったりしている人も多いと思います。これは「起床時間」という一日の基準に戻すために、家族や自分の時間を犠牲にしていることになります。

終業時間を一定にすることができれば、帰宅時間も一定になり、家族や自分の予定を狂わせることはありません。睡眠時間も確実にキープできます。寝不足になることがなくなるので、集中力が増す朝の時間が充実します。

せっかちが力を発揮しやすい朝の時間に影響がでないようにすることで、毎日のパフォーマンスを安定させることができるのです。

仕事には、必ず始まりがあって終わりがあります。仕事の始まりは、手をつけてみるまで漠然としていて見晴らしがよくなかったりするもの。スケジュールを立てるなどして見通しをつけ、輪郭を作ることが大事ですが、このとき、ゴール地点がわかっていなければやみくもに走り続けなければなりません。

だからこそ、締切(終わり)を決めるのです。締切があると、スケジュールから逆算して行動することができるので、正しいペースで走れます。私自身、この考え方を一日の時間の使い方にも取り入れています。

「終業時間」を一日の終わり(締切)であり、始まりでもあるということを意識することで、安定して走れている実感を持っています。

ハラヒロシ :クリエイティブディレクター・デザイナー

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