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メルカリの「単発バイトアプリ」利用者伸ばす世相 「何が利点なのか」利用者と店舗の声を聞いた

東洋経済オンライン / 2024年7月3日 13時30分

「メルカリ ハロ」での仕事風景(筆者撮影)

メルカリが提供する単発バイト求人サービス「メルカリ ハロ」。2024年3月6日に1都3県でサービスを開始し、4月16日に全国展開。5月末には登録者数が500万人を突破するなど、順調な伸びを示している。なぜこれほど人気なのか?

【写真で見る】QRコードでチェックインして仕事スタート。終了時にも同様にチェックアウトする

「メルカリ」アプリで利用できる強み

「メルカリ ハロ」が提供するのは、空き時間を利用して最短1時間から働くことができるスポットワーク(スキマバイト)。通常のアルバイトの場合、履歴書や面接などでの選考があるが、「メルカリ ハロ」では応募すれば先着順で仕事が決まる。

改めてアプリをダウンロードする必要はなく、フリマアプリ「メルカリ」の「はたらく」というメニューから操作ができる。メルカリのアカウントを使って手軽に応募できるので、サービスを利用するハードルが低い。

応募前に本人確認と顔写真の登録などが必要になるものの、すでにメルカリを利用していて登録済みの人は初回に確認事項をタップするだけ。

実際に「メルカリ ハロ」のページを見てみると、日付ごとに仕事の募集がズラリと並ぶ。その内容は飲食店、コンビニ、倉庫作業、配送、引っ越し、オフィスワーク、清掃などさまざま。エリアや始業時間帯、勤務時間から検索することも可能で、仕事内容を読み進めていくと興味がわいてくる。募集されている仕事には「未経験者歓迎」の文字も多く、働いたことがない業種や職種であっても、挑戦してみたいという気分にさせる。

そして自分に合いそうな仕事が見つかったらアプリから応募。その場で仕事が確定するので、うまく仕事がマッチングすれば、あとは当日、職場に向かうだけという手軽さだ。しかも働いた給与はすぐに振り込まれる。

40代以上の登録者が全体の約4割

メルカリが3月に実施したアンケートによると、「メルカリ ハロ」で勤務した登録者の6割以上がスポットワークを初めて体験。サービスを利用した理由としては、「メルカリユーザーで登録が簡単だったから」「メルカリのサービスで安心して使える」などの声が多く、改めてアプリをインストールしなくてもいい手軽さ、日頃から使っているサービスへの信頼度がうかがえた。

最大手の「タイミー」では10代~20代の若い人が過半数を占める(タイミー公式サイトより)のに対して、「メルカリ ハロ」は40代以上の登録者が全体の約4割を占める。幅広い年代が満遍なく利用するメルカリならではの結果と言えるだろう。登録者の3割以上が会社員や団体職員で、副業ニーズに対応しているところも特徴だ。

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