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「大好きなラーメンとお酒」やめられないナゼ 絵本作家が糖尿病と診断されるまで暴飲暴食

東洋経済オンライン / 2024年7月4日 15時0分

エクソルフィンによる快感は非常に強く、麻薬に匹敵します。

その結果、何が起こるかというと、「食べているときが幸せ」「食べていないと落ち着かない」「どうしても食べたい」と、食べ続けてしまう中毒に陥ります。これは、麻薬中毒者が麻薬をやめられない行動原理と同じです。

私は、なにげなく口に入れている食べ物のなかに、依存性をもたらすものがあることを知り、それらを「マイルドドラッグ」と呼んで注意喚起しています。

最初にマイルドドラッグに注目したときは、砂糖や塩、油、スナック菓子などに注目していましたが、今では小麦以上のマイルドドラッグはないと思っています。 

もう一つ気になったのが、ストレスと食欲との関係です。ストレスを感じているとき、脳はそれを打ち消すために強い幸福感を求めます。ヒトが幸せを感じるのは、欲が満たされるときです。

私たちはさまざまな欲を抱きますが、そのなかでも原始的で強烈なものが食欲・性欲・睡眠欲の三大欲です。

これらは動物が生きるための本能として持っている欲求になります。とてもシンプルで強い欲なので、それらが満たされたときには強烈な快感を味わいます。

三大欲のなかで、最も手っとり早くできるのが「食べること」です。

セックスは一人ではできませんし、睡眠もそういつでも眠ることはできません。食べることは脳にとって一番手軽な幸せのスイッチといえます。

食欲をコントロールしているのは脳です。「食べたい」と思う心は、脳が幸福感を求めてそう思わせている、そう考えると、食べたいという欲求を抑えられるのではないでしょうか。

(白澤卓二)

お酒も大好きで毎日浴びるように飲んでいた

ラーメンだけではない。お酒も大好きだ。コロナ禍の前は、毎日のように飲んでいた。これは仕事を始めた頃からずっとそうだ。

毎夜、六本木や新宿の酒場で飲んで、仕事の憂さを晴らす。昼ごはんを食べながら、ビールを飲んだこともしばしばある。もちろん仕事中である。

酔ってイタズラもやった。若い頃には、新橋駅の噴水に飛び込んだことがある。そういえば、山手線の電車に、同僚と2人で3mほどの材木を担いで乗ったこともあったな。今ならすぐさまSNSで叩かれるだろう。

絵本作家として生活ができるようになっても、お酒を飲む量は減らない。忙しくなったのでむしろ増えた。そして、ありがたいことに取引先からの接待なんかもある。打ち合わせをしながら飲むこともあるので、ほとんど毎日飲んでいた。

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