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周りから「魅力的」と思われる人が日々している事 好かれたいと思うほど嫌われてしまう禅的理由

東洋経済オンライン / 2024年7月5日 18時30分

不特定多数の人たちに向けたSNSであれば、多少盛ってもわからないでしょう。一時の自己満足になるかもしれません。

しかし、リアルの人づきあいで自分を“盛る”のは、かえって自分を苦しめることになります。なぜなら、「ありのままの自分」がいつまでも成長できないからです。

人は、自身の未熟さを自覚し、それを改めようと努力することで成長するのです。自分を飾らずに、ダメな部分もさらけ出して、ありのままの自分で人と接するようにしたいものです。

「明歴々露堂々」(めいれきれきろどうどう)という禅語があります。真理は探すものでも求めるものでもありません。すべてが、明らかに堂々とあらわれていることに気づきなさい、という意味です。

多少自分を盛って人と接していても、あなたをよくわかっている人は、あなたのほんとうの姿をお見通しなのです。

これから深くつきあっていきたい相手なら、なおさら自分をさらけ出してください。自分を盛って人と接していると、いつまでも素の自分が出せず、よそよそしい関係になってしまうでしょう。

ありのままの自分をさらけ出している人は親しみやすく、好感がもてると私は思います。自分が自分らしく生きることが「明歴々露堂々」です。また、それが生きる自信につながります。

あれも、これもと欲張らない

一秒たりとも時間を無駄に使いたくない──。

時間に追われる毎日を過ごす現代人の多くがそう思っているでしょう。とくに、新社会人のZ世代から共働きファミリーは動画を倍速で視聴し、ニュースをまとめサイトで読むなど「タイパ」を重視しています。

「タイパ」とは、タイムパフォーマンスの略語で、「時間対効果」を意味しています。辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2022」の新語大賞に選ばれ、メディアでもよく取り上げられています。

だれしも、1日が30時間、40時間あれば、もっといろいろなことに挑戦できるのにと思っても、それは不可能です。

タイパは今にかぎらず、複数の作業を同時にこなす「マルチタスク」という仕事の進め方が話題になったことがあります。

たとえば、会議に参加しながらメールをチェックする、電話対応しながら資料を作成する、日常生活においては、スマホを観ながら食事をする、テレビを観ながら勉強するなどです。

ビジネスでは、さまざまな作業を停滞させずに進めることができれば効率的であり、複数の関係部署とコミュニケーションをとりやすくなるかもしれません。しかし、それがほんとうの意味で効率的といえるでしょうか。

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