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周りから「魅力的」と思われる人が日々している事 好かれたいと思うほど嫌われてしまう禅的理由

東洋経済オンライン / 2024年7月5日 18時30分

できる人は“ながら仕事”をしない

私がおつき合いさせていただいているビジネスパーソンの多くは、マルチタスク派ではなく、1つひとつの仕事を集中して進めていくシングルタスク派です。

長いスパンの仕事を平行して進める場合も、午前中はAの仕事、午後はBの仕事に専念し、Aの仕事をやりながらBの仕事を考えるなどということは、一切しません。

実際、仕事をしているその瞬間は1つの仕事しかできません。だから、1つの仕事に集中するのが最も効率がよいのです。

マルチタスクのデメリットは、仕事ごとに頭を切り替える必要があり、ロスが生じることです。集中して仕事をしているとき、他の用事で一時中断したら、元のペースに戻るのに苦労したという経験はないでしょうか。マルチタスクはそんな切り替えロスを何度も繰り返すことになります。

“できる人”は、それをよく知っています。

一度にできることは1つきり

「喫茶喫飯」(きっさきっぱん)という禅語があります。お茶を飲むときは飲むことに集中し、ご飯のときは食べることだけに集中しなさい、という意味です。

「今」に集中することが禅の教えの原点です。

一度にできることは1つきりなのですから、それに無我夢中で取り組むのです。

たとえば、集中して仕事をしなければならないときに、「週末の友人との食事はどこへ行こうか」、「何の映画を観ようか」と考えてしまえば、肝心の仕事がおろそかになります。

仕事でミスを犯してしまうかもしれません。あげくに、スマホでグルメ情報の検索を始めてしまうようでは、ビジネスパーソン失格です。

あるいは、週末に趣味を楽しんでいるとき、「月曜の会議が憂うつだなぁ」などと考えれば、まったく楽しめません。

仕事でも遊びでも、没頭すれば充実感が増します。仕事の時間は「仕事人になりきる」、遊ぶ時間は「遊び人になりきる」──これがタイパのよい時間の使い方です。

枡野 俊明:「禅の庭」庭園デザイナー、僧侶

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