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「親を嫌いではないけど苦しい人」に伝えたい策 子どもが親の話に耳を傾けてくれない場合は?

東洋経済オンライン / 2024年7月5日 12時30分

「これ以上は話したくなくて」

などと、話を濁すだけでいいのです。

話せなくても、「相手に悪いかな」「不快にさせたかな」と気を遣う必要はありません。

大事なのは、相手の期待に応えるよりも、自分の気持ちに目を向けることです。

子どもが親の話に耳を傾けてくれない場合

また、親の立場で、子どもとの関係性がうまく築くことができず、ネガティブ感情を抱えてしまう人も少なくありません。

例えば、「進学や就職など、悩みの多い時期に親としてサポートしたい気持ちはあるのに、話に耳を傾けてくれない子どもにイライラして声を荒らげてしまう」というシーンは、どんな家庭にも起こりうることです。

真面目な親御さんほど、こうした状況に対して「自分の子どもへの関わり方が悪いのではないか」とネガティブに考えてしまうのもよくわかります。

親として子どもをサポートしたい気持ちは尊いことですが、「子どもは親の代わりに夢を実現する代用品ではない」という視点も忘れてはいけません。

「子どもなんだから、親の言うことを聞いて当たり前」

こうした気持ちが少しでも心の中にあると、子どもはそれを敏感に感じ取り、関係性に悪影響を及ぼします。

親の言うことに対する反発は、子どもが成長する過程として、むしろ健全なことです。人から言われたことをそのまま鵜呑みにせず、自分なりの考えを持ち、行動していく人間に育てば、親としても嬉しいのではないでしょうか。

成長過程にある子どもには、自分なりの考えや意見があるはずです。親はそれを見守り、 「子どもが自分らしさを模索している最中」だと認識しましょう。

子どもを「1人の人間」として尊重する

子どもに限らず、人は自分の思い通りにならなくて当然です。

その大前提に気づくだけでも、肩の力を抜いて親子関係に向き合えるようになります。

子どもを「思い通りにコントロールしたい」という支配欲がないか、今一度、自分に問いかけてみましょう。

反対に、親の考えを押し付けては、子どもとの心の距離感が離れていくばかりです。

重要なのは、子どもを1人の人間として尊重することです。もちろん年齢にもよりますが、いつまでも子ども扱いせずに、親子でお互いの意見を述べて、対等に話し合える関係を目指すことがお互いの幸せにつながります。

大野 萌子:日本メンタルアップ支援機構 代表理事

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