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富裕層がこぞって買う「5000万円級SUV」の最新作 ロールス・ロイス「カリナン」がシリーズⅡへ

東洋経済オンライン / 2024年7月8日 7時0分

シリーズⅡでは、これまでの伝統的な(悪く言うと時代がかっていた)フロントマスクを大きく変更。LEDによるシグネチャーライトを採用して、新たな“表情”を創出した。同時に、バンパー下には大型のエアインテークを左右に設けて、スポーティな印象を強化したとする。

側面にまわると、ロードホイールの外径を1インチ上げて大径化。一般的には、それによってタイヤの扁平率が下がり、結果としてコーナリング時のたわみが少なくなってハンドリングにしっかり感が出る。同時に外観上、タイヤの存在感が目立つようになってスポーティな印象となる視覚効果もある。

派手なファブリックが新しいインテリア

もうひとつ、ユーザーの若返りとともに“新たな市場開拓”という目的を念頭において見たときに興味深いのが、インテリアの変化だ。

デジタル化が進んで、メーター類とともにダッシュボード中央のインフォテインメントシステムが刷新。2023年に登場したピュアEVモデル「スペクター」と同様のシステムが搭載されたと説明されている。

それだけでなく、シート地に新しい提案があり、驚くほど華やかな雰囲気を作ることが可能となった。そもそもロールス・ロイスのクルマは、ほとんどフルオーダーで作られるため、どんな派手な仕様でも可能だが、今回「デュアリティ・ツイル(二重綾織り)」なる凝った織りのファブリックが新たに用意された。

2人の創業者、チャールズ・ロールスとヘンリー・ロイスの姓の頭文字である「R」を2つ、カギのような組み合わせ(インターロッキング)のモノグラムにして、さらに格子を取り入れた意匠だ。

私などは最初、目にしたとき、あまりにも華やか(派手)なので、思わず声が出たほど。色の組み合わせもかなり自由度があるとのことで、「黒地に黒のパターンを載せることもできる」と、カラー&マテリアル担当のデザイナー、クリスティン・フランク氏がイビサでのプレゼンテーションで教えてくれた。

実際のこの「黒×黒」は見てはいないけれど、“地味派手”という感じだろうか。「ひょっとしてギャングスタ系にウケる?」と聞くと、フランク氏は「かもしれませんね」と返して、フフフと笑った。

よりハイパワーのブラックバッジも

ロールス・ロイス車は従来、どちらかというと運転手をつけて乗るケースが多かったはずだ。2017年に発表された「ファントム」などは、ステアリングホイールへの路面からのフィードバックが弱くて、操舵はいわゆる“当て勘”で運転する感じだったほど。

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