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内向的な子に「やってごらん」より大事なこと 子どもの性質を確認、短所と誤解しないように

東洋経済オンライン / 2024年7月8日 16時0分

たとえば、あいさつできないことを人前で叱る、もしくは「なんでできないの? もう知らない」と突き放すと、子どもは不安や怒り、悲しみを感じます。

本来、親は子どもにとっての安心基地であるために、このように親に冷たくされると子どもは完全な孤立状態に陥り、目がチカチカし、心臓がドキドキし、身体が硬直したり、冷たい汗をかいたりします。頭の中は不安と恐怖でいっぱいになり、何も考えられない状態です。

親がこの状態に気がつかずに、フォローやケアをせずに繰り返すと、子どもは自分の中に閉じこもりがちになります。さらに、情緒不安定になったり、些細なことに傷つきやすくなったりするのです。

この状態が、内向型やHSC型と誤解されることがあります。トラウマ型は、傷のケアが必要なので、内向型やHSC型とは異なる理解と対応が必要です。

内向型・HSC型の子どもの力を伸ばす接し方

内向型とHSC型の子どもの力を伸ばすには、具体的にどんなことをするといいのでしょうか。

① 子どもの安心を優先

複数の子どもと一緒に新しい遊びをするときに、内向型・HSC型の子が不安を感じていたら、「怖くない」「やってごらん」と不安を否定して背中を押すよりも、子どもの不安を受けとめることが必要です。

親に不安を否定されて退路を断たれた子どもは、その場では他の子と同じことができたとしても無理にテンションを上げて乗り切っているだけで、こころから楽しんでいるわけではありません。

もし本心から楽しめているなら、次は自分でチャレンジするはずです。しかし、以前と同じように嫌がるようなら、不安を否定して背中を押す方法が子どもにとって望ましくないとわかります。

親は基本的に、子どもの不安を受けとめて無理強いしないことが重要です。子どもがその場に慣れて、安心するまで一緒にチャンスを待ってあげましょう。誰かに誘われるなどのタイミングで自分から仲間に加わることができたら、それは子どもにとって自信を持てる体験になります。

この繰り返しによって、子どもは家族以外の人に対する安心感や信頼感を持てるようになっていきます。時間はかかりますが、子どもに無理なく自信を持たせてあげられます。

無理に背中を押す方法だと、子どもの中に信頼感や自信は得られず、その場限りになってしまうので、いつまでも親が背中を押し続けなければなりません。

ひとり遊びが好きだと心配になるが…

② 子どもの好きなことに協力

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