1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

デジタル庁「本人認証アプリ」が示す着実な進化 スマホ認証アプリで何がどう便利になるのか

東洋経済オンライン / 2024年7月8日 13時0分

行政のデジタル化、効率化は待ったなしの課題だ。正しい個人情報保護を行いつつ効率化していくのは大切なことだ(筆者撮影)

6月24日に、デジタル庁が新たに「デジタル認証アプリ」をリリースした。スマホにマイナンバーカードをかざすだけで、本人認証が行えるというこのアプリ、どういう意図で開発され、何の役に立つのだろうか? 取材を通して感じる、開庁3年目になるデジタル庁の現在についてもお伝えする。

【写真で見る】非常にシンプルなデジタル庁のウェブサイト。実はウェブデザインのプロの多くが衝撃を受けたほど優れたデザイン

今、デジタル庁が急速に進化している

政府に関していろいろな不満や不信感を持っている人は多いと思うし、河野太郎大臣が率いるデジタル庁に関しても同様だろう。また、野党に「国民総背番号制」と揶揄されつつ始まったマイナンバーカードに関しても、「なんだか、信用ならない」と思っている人も多いようだ。

しかし、行政のデジタル化、効率化は待ったなしの課題だ。正しい個人情報保護を行いつつ効率化していくのは大切なことだ。

もともと多くの人が「お役所仕事」の非効率さを不満に感じていたはずだ。煩雑な書類を書かされ、意味も分からず印鑑を求められ、さまざまな窓口をたらい回し。民間のように、ITで効率化してほしいと、多くの人が思っているはずだ。

その非効率、煩雑さを解決し、行政事務を効率的にするために、横断的に活動できるように開設されたのがデジタル庁であり、マイナンバーカードだ。われわれが「お役所仕事」と揶揄していた事務作業が効率的になるのなら、課題がないのか、ちゃんとチェックしながら、われわれ市民もこれらの改革を上手に受け入れていくべきではないだろうか?

まずは、デジタル庁のサイトをご覧いただきたい。

非常に洗練されたデジタル庁のサイト

見慣れていない人は、「あれ? 思ったよりシンプル」「ちょっとダサい」と思われたのではないだろうか? お役所といえば、HTML手打ちで作ったような古いデザインで、多くの場合洗練されていないものだが、デジタル庁のサイトはまた雰囲気を異にしている。

しかし、このサイト、実はウェブデザインのプロの多くが衝撃を受けたほど優れたデザイン。デジタル庁のミッションである「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化を。」が具現化されたサイトなのだ。

詳しくは、デザイン系のウェブサイトをご参照いただきたいが、洗練されたデザインで、文字やデザイン要素の色味も統一感がある。

そして、何より動作がスムーズで、どんなデバイスでアクセスしていてもストレスを感じることがない。多くの人がさまざまなデバイスでアクセスする官公庁のサイトは、サクサク動くことが大切だ。災害時など限られた回線に多くの人が殺到する事態も想定されるから、シンプルかつ優れたデザインであることは非常に重要だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください