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「神宮外苑再開発」伊藤忠の声明の納得感の正体 どちらの意見が、理論とファクトからの主張か

東洋経済オンライン / 2024年7月8日 18時30分

このようなレポートで書かれた内容は、一般人が把握することはまずできない。詳細な取材を自らすることは、ハードルが高いからだ。この点において、レポートには意味があると言える。そして企業も、そのレポートが間違いであれば堂々と反論すればいい。

何にしても企業が発表する内容を鵜呑みにするのではなく、カウンターとして、第三者のレポートや指摘が役に立つ側面もあるということだ。

なお、太陽光パネルも中国の新疆ウイグル自治区産のものが多いはずで、太陽光パネルを活用する計画の企業には、やはり外部からの指摘が役に立つだろう。

伊藤忠商事の激怒と理論とファクト

そこで話を戻す。

伊藤忠商事が被害を受けた落書きなど、今回の件はさすがに……と思う。ただ、環境団体だからといって忌避感を抱くのもいただけない。けっきょくは程度問題だと私は思う。

世界の環境団体や人権団体によっては、企業の暗部をえぐり、そして正す側面もある。実際に温室効果ガスの排出や人権蹂躙地域の使用などは例としてあげたとおりだ。

そこで、私たち第三者の立場からしても重要視したいのは、本稿で強調してきた理論とファクトだ。どちら側の意見が感情論ではなく、理論とファクトから主張されているかを吟味したい。

感情で突き動かされるのも、冒頭の続きでいえば人生の醍醐味だろう。ただ、ときに冷静に自身を眺めたいものだ。

坂口 孝則:未来調達研究所

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