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実家の売却「無駄に急ぐ」人が知らない賢い売り方 マンションと戸建て「売り時の見極め方」の違い

東洋経済オンライン / 2024年7月10日 18時0分

相続した親の家。予備知識なしで維持や売却に挑むと、相当な苦労や失敗をするかもしれません(写真:tadamichi/PIXTA)

相続した親の家。予備知識なしで維持や売却に挑むと、相当な苦労や失敗をするかもしれません。また、税金や家の売却金額で損をするリスクも高まります。

『親の家を売る。──維持から売却まで、この1冊で大丈夫!』では、親の家の維持・売却に役立つ情報が掲載されています。

同書から一部を抜粋し、3回にわたってお届けします。

売り時はどう見極める?

自分の家の売却であれば「引っ越すので、早く売らなければ」といった事態になりがちですが、親の家の場合は「近隣に迷惑だから」「資金が一刻も早くほしい」といった急ぐ理由がない限り、時間をかけて売り、1円でも高い収益を目指したいものです。

【表で見る】実家の「売り時の見極め方」4つのポイント

高い収益を狙う場合は、売るタイミングをしっかり見極めることが大切になります。

一番の見極めポイントは「競合物件の有無」です。同じエリアに同じようなサイズの物件(土地)が出ていないときに売り出せば、高く売れる確率が高まります。SUUMOなど不動産情報サイトで、親の家の周囲の状況をチェックしましょう。その結果、供給過多であると判断したら、待つ選択を取ります。

マンションの場合は、同じマンション内で、売り物件がある場合は待つべきです。

なお、家屋付きで売る場合は、同じエリア内で「家屋付き」の売り物件がなく、一方で、「更地」での売り物件が多い場合は、待たなくてもOKです。家屋付きの物件を求めている層は確実に存在するからです。

季節も、見極めポイントになります。転勤などで住居が変わる2~3月は、住み替えの需要が大きくなり、高値で売却できる可能性も高くなります。

一方で、これらの季節は、不動産仲介業者も売却をすすめるため、売り出し物件も増えます。私の練馬区に住む友人は、あえて夏に売り出し、2〜3月の相場よりも高い値段で売り切りました。春先は同じエリアに3件ほど売り物件が出されたので見送り、物件がゼロだった夏に売ったのです。あえて2〜3月を避けるのも、戦略の一つです。

希少性のある物件は、じっくり高く売る

親の家を高く売るためには、売るタイミングを見極めることが大切ですが、希少性のある物件の場合は、365日いつでも売り時だといっても過言ではありません。

では、どんな物件が、希少性の価値が高いのでしょうか。

まずは、①売り物件が出にくい地域にあるケースです。こうした地域の特徴としては、評判の良い学校があり、住民の所得水準が比較的高いことが挙げられます。このようなエリアは、住環境や治安がよく、行政サービスの質も高めで、人気が高く、長く住む人が多いのです。

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