1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「年500本パフェ食べる」北欧から来た彼女の情熱 フィンランド大使館商務部のラウラさんに聞く

東洋経済オンライン / 2024年7月12日 11時0分

好きな仕事をして、昼休憩や仕事終わりに大好きなパフェをたくさん食べたいから、体力維持には気を遣う。

「毎日10kmのランニングとヨガをしています。人は疲れる生き物だから、休むのも仕事と同じくらい大事です。疲れたままだと仕事の効率が下がりますし、自分にも人にもやさしくできないと思うから」

ここまでラウラさんの話を聞いて、ふと疑問がわいた。パフェのようなスイーツは、ほかの国はないのだろうか。

パフェは日本独自のスイーツ

ラウラさんによると、「パフェは日本で独自の進化を遂げたスイーツ」だという。パフェの起源は諸説あるが、日本に持ち込まれたアメリカの「サンデー」が発展したものといわれている。

サンデーはアイスクリームにソースをかけたスイーツ。なぜそれが、いま日本で食べられるような縦長のグラスに入った何種類もの食材を使うパフェになったのか。

「日本人は徹底したこだわりによって、すでにあるものをバージョンアップさせるのが得意です。コンビニはアメリカ発祥ですが、いまの日本のコンビニはアメリカのそれとは完全に別物。そのこだわりが、パフェを進化させたんだと思います」

優雅なグラスに盛りつけられたパフェには、洋菓子のおもむきがある。しかし、ラウラさんは「パフェほど日本らしいものはない」と感じている。

「パフェには食材が層構造で入っているから、上の食材と下の食材が混ざり合う味が楽しめます。定食のおかずとお味噌汁とご飯を口の中で混ぜながら味わう、日本の“口内調味”の文化と同じです」

旬の食材で季節感を表現するところ、作り手の高いクラフトマンシップも日本らしい、とラウラさん。そしてもう1つ、パフェに欠かせない日本らしさがある。“はかなさ”だ。

「日本人は一瞬で散る桜を愛でる文化をもっていますし、季節限定が大好き。パフェはすぐに食べないとアイスやクリームが溶けてしまいます。はかないからこそ、日本人はパフェが好きなんだと思います」

パフェの全国制覇を目指す

仕事に邁進しながら趣味も楽しむラウラさんの目標は、日本語と英語でパフェについての発信を続けることと47都道府県でパフェを食べることだ。残るは秋田、島根、鳥取、沖縄。パフェの本を執筆したいという構想も温めている。

「パフェを通して味わえる喜びをみんなに広げたいですね。外国人の目から見た日本のパフェ文化、パフェの日本らしさ、海外で日本のパフェがどう受け止められているかについても研究していきたいと思っています」

【写真17枚】1年で500本食べ歩くラウラさんが味わった、見た目も美しいパフェの数々。記事に載せきれなかったラウラさんイチ押しのパフェも

横山 瑠美:ライター・ブックライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください