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仕事がデキる人か一発でわかってしまう「相槌」 安易なリアクションは会話を止めてしまう

東洋経済オンライン / 2024年7月12日 15時0分

会話の中でつい「条件反射的」な相槌をしていませんか?(写真:PIXTA)

ビジネスの場面で、相手が言ったことに対してつい、「すごいですね」「なるほど」のひと言でリアクションしてしまうことってありませんか? しかし「すごい」だけでは会話は広がらず、場も盛り上がりません。対話をストップさせずに次につなげるためのリアクションの極意を、元TBSアナウンサーで、現在はフリーキャスターとして活躍する木場弘子氏が解説。著書『次につながる対話力 「伝える」のプロがフリーランスで30年間やってきたこと』の一部を抜粋して紹介します。

対話を止める残念なリアクション

Q:最近、何事につけても「すごい」のひと言で反応する人が増えている、という話を聞いたことがあります。これについて、木場さんはどのようにお考えになりますか?

テンポのいい相槌で、ツボを押さえた言葉を投げ返せるようになると、相手との言葉のキャッチボールにもぐんと弾みがついてきます。

一方、お互いの投げる言葉の選び方がまずく、相槌が上手く嚙み合わないと、話自体がストップしたり、つまずいたりで、なかなか思うようにいきません。このように話の流れをストップさせる言葉の中で最も多く耳にするのが、お尋ねの 「すごい」ではないでしょうか。

ビジネスの対話でも、プライベートのおしゃべりでも、何かにつけて「すごーい」をよく耳にします。

たとえば、仕事の場でーー

「この商品、発売早々とても評判がいいんですよ」
「すごいですね」
「デザインに苦心したんですが、どうご覧になりますか?」
「すごいですね」

という具合に、この言葉が出た途端、不思議に対話はそこから先へ進まなくなってしまいます。 理由は簡単、「すごいですね」というのは単なる〝条件反射〟のようなものに過ぎず、相手にすれば「どこがどう?」と聞きたくなって消化不良になるからです。

背景にあるのは、自分の意見をはっきり表明せず、無難にやり過ごそうというリスク回避の意識か。あるいは、単に色々な言葉を使い分けるのが面倒で、とにかく大げさに反応すれば、褒めているのだから相手も悪い気はしない、と踏んでいるのか。

似た言葉に、「やばいですね」あるいは「なるほど」がありますが、「なるほど」を連呼すると、何でそんなに上から目線なんだろう、と誤解される恐れがあるので注意が必要です。

まずは条件反射を感想レベルに引き上げる

最初は〝条件反射〟を〝感想〟のレベルまでブラッシュアップしておきたいですね。まずは、きちんとした感想を投げ返すことから始めてみて下さい。それができて初めて、会話が続いていくことになります。難しいことはありません。「すごいですね」と言う時に、なぜそう思うかを自分なりに付け加えてみるのです。

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