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資金調達する?しない?迷う時に役立つ判断基準 「事業を小さくしたい」と言う起業家の真意

東洋経済オンライン / 2024年7月12日 10時0分

必要に迫られると、人は多くを学べる。

CDベイビーを始めてから数年経った後でも、僕はホームセンターで買ったコンクリートブロックの上に板を乗せただけのものを、デスクとして使っていた。コンピュータも自作した。

豊富な資金を得ていた友人の起業家たちは、僕が合計1000ドルで組み立てたのと性能的にはあまり変わらないコンピュータを買うために、10万ドルも支払っていた。彼らは、「最高のスペックのものが必要だから」と言っていた。

でもそれは、顧客により良いサービスを提供することにはつながっていなかった。

何をするにしても、大切なのは顧客を第一に考えること。

「事業を拡大するかどうか」「資金を調達するかどうか」「誰を昇進させるか」といった問題を検討するときには常に、「顧客にとって何が最善か」を基準にして決断すべきだ。

お金がなくてもできることはある

何を優先すべきかがわからないのなら、「私たちは、どうすれば一番お客様の役に立てますか?」と顧客に尋ね、自由に答えてもらおう。

そして、彼らの望みを満たすことに集中しよう。

「事業を拡大してほしい」と答える顧客はまずいないはずだ。顧客は企業に、「自分のほうをもっと見て、もっと良いサービスを提供してほしい」と考えている。

意外に思えるかもしれないが、既存の顧客へのサービスの向上に全力を注げば、ビジネスは成長する。顧客を喜ばせることだけを考えよう。

そうすれば、顧客が良い評判を広げてくれる。

「何か大きなことをしたいけれど、お金がないから動き出せない」という人(あなた自身を含めて)がいたら、要注意だ。

なぜなら、それはたいてい、誰かの役に立ちたいというよりも、大きなことをするというアイデアに夢中になっているだけだからだ。

誰かの役に立つからこそ、大きくなっていける。お金がなくても、誰かの役に立つためにできることはいくらでもある。

デレク・シヴァーズ:CDベイビー創業者、ミュージシャン

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