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石丸伸二的な話し方「石丸構文」堂々使う人の末路 本当に「論理思考力が高い人」ならどうするか

東洋経済オンライン / 2024年7月12日 8時0分

いったん右に移動させよう。いったん後ろに下がろう。すると相手はこのように出てくるから、次はこの手を打とう、と先読みするはずだ。だから論理思考力が高い人は、

「相手が言っていることは間違っているが、ここはいったん引こう」

「この件に関してはいったん承諾するが、あとで課長に釘を刺しておこう」

など「妥協点」や「落としどころ」を探るのだ。組織で働いているのなら、なおさらのことだ。

以下の4つのパターンで考えてみよう。

(1)Win-Win:自分も勝ち、相手も勝つ
(2)Win-Lose:自分が勝ち、相手は負ける
(3)Lose-Win:自分が負けて、相手が勝つ
(4)Lose-Lose:相手が負けて、自分も負ける

マウントをとって優位に立とうと考える人は、「(2)Win-Lose」が一番成果が最大化すると思い込んでいるだろう。

しかし、それは勘違いだ。あまりに相手を打ち負かそうとしていると、自分まで負ける「(4)Lose-Lose」という最悪な結果になることもある。

相手も勝たせて自分も勝ったほうが、自分が手に入れる成果は大きくなるものだ。だからベストは「(1)Win-Win」。

松下幸之助氏も稲盛和夫氏も「利他の心」がないと商売はうまくいかないと説いた。本当に論理思考力が高い人はそれを理解している。

そして、そういう人たちは、必要あればプライドを捨てて謝罪することもできるし、相手に優越感を持ってもらうための配慮もできる。

面白半分に「石丸構文」を真似るのはいい。しかし優越感に浸るためならやめよう。ビジネスにおいての原理原則は「相手の立場に立って考える」だからだ。

横山 信弘:経営コラムニスト

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