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「腐敗臭がする父の家」20年ぶりに見た"衝撃光景" 離婚後、独居する「片付けられない父」を訪ねたら…

東洋経済オンライン / 2024年7月13日 10時0分

離婚する前から片付けられなかったという父。20年ぶりに訪れた部屋は腐敗臭が漂っていた(画像:「イーブイ片付けチャンネル」より)

20年ぶりに父の家を訪れると、玄関のドアを開けた瞬間に腐敗臭が立ち込め、顔を覆った。部屋には冷蔵庫がないというのに、スーパーで買った総菜や弁当が大量に放置されている。

本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。

YouTube「イーブイ片付けチャンネル」で多くの事例を配信するゴミ屋敷・不用品回収の専門業者「イーブイ」(大阪府)が、入院で家を空けることになった父親の部屋へ片付けに向かった。依頼者である息子が見たものとは。

動画:20年ぶりに訪れた父の家「誰にも言えず途方に暮れてた」【前半】
   対立する意見「20年ぶりに訪れた父の家」寂しさから物が増える事もある【後編】2/2

冷蔵庫のないリビングに放置された食べ物

現場は大阪府にあるマンションの3LDKの一室だ。ここには70代の男性がひとりで住んでおり、イーブイに片付けの依頼をしてきたのはその息子(50代)だった。

【衝撃画像】腐敗臭が立ち込めるゴミ屋敷 その「片付け前」と「片付け後」の様子

キッチンのあるリビングの状態がとくに酷かった。父親は冷蔵庫のない生活を送っていたというが、スーパーで半額の商品を見つけると買い込んでしまう癖があった。家に持って帰っても食べきれるわけもなく、保存ができないのですぐに腐ってしまう。しかし、その生ゴミを捨てることができない。

そうして溜まっていった腐敗物が流し台やダイニングテーブルの上に放置されていた。

【画像】こびりついた油や虫の糞、大量の切手コレクション……腐敗臭が漂う父の部屋がすっきり片付いた!(40枚)

「激落ちくん」といった掃除用具が転がっていることもあるが、未開封のままで掃除をした形跡はない。イーブイが片付けに入る前に息子が掃除をしたというが、相当強烈な臭いだったはずだ。

流し台の下にある収納の扉を開けると、調味料、サラダ油、洗剤がズラリと並んでいる。開封済みのものもあれば、未開封のものもあり、同じものが2つ以上あるのも目立つ。それらのボトルには、油や虫の糞がこびりつき、ベトついていた。

リビングにある机の引き出しを開けると、左側には調味料と割り箸が、右側にはペンやハサミなどの筆記用具が入っていた。きっと、この机の上で食事をし、作業にも使っていたのだろう。ここも油汚れに虫の糞が付着し、黒ずんでいる。

「あの切手だけは捨てないでほしい」

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