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韓国で「青い珊瑚礁」が大騒ぎになっているワケ Z世代から40代までがハマり始めている

東洋経済オンライン / 2024年7月13日 9時0分

日本人にとっても懐かしい「青い珊瑚礁」が韓国で大きな話題を呼んでいる(写真:松田聖子オフィシャルYouTubeチャンネルより)

何気なくつけていたテレビから松田聖子の「青い珊瑚礁」が流れてきて、思わず驚いた。韓国の公共放送「KBS」ニュースでの出来事。松田聖子が羽田空港で歌う姿が映し出され、当時一世を風靡した”聖子ちゃんカット”、全盛期だった原宿のタケノコ族など1980年代、経済成長まっただ中の日本の様子が次々と流れた。

K-POPのガールズグループ「NewJeans」のメンバー、ハニが6月末に熱唱した「青い珊瑚礁」の余韻が今も韓国に広がっている。直後にはX(旧ツイッター)でトレンドキーワードとなり、韓国最大の音楽チャート「メロン」に828位で初登場。7月に入ると253位に急上昇し、直近(18日)では150位とじわりじわりと順位を上げている。

「私が日本の歌まで好きになるなんて」

書き込み欄には「私が日本の歌まで好きになるなんて」「ハニのおかげで知った宝石のような曲」「日本人でもないのに1980年代を生きてもいないのに、この歌を聴くとどうしてこんなに自分があの時代の日本人のようになってしまうのだろう」「NewJeansもいいけどレジェンドの空港ライブ(松田聖子が羽田空港で歌ったライブ)も見て!」などのコメントが並んでいる。メロン利用者の5割はZ世代。1980年代の日本のヒット曲にこんなに熱くなるなんてと不思議な気持ちになる。

2023年にデビューした5人組ガールズグループ、NewJeansは、心地よいイージーリスニングな楽曲とニュートロ(レトロなのに新しい)な要素を盛り込んだこれまでにないK-POPシーンを開き、あっという間にスターダムを駆け上がった。

日本には6月に正式にデビューし、同月26日、27日には東京ドームで日本初のファンミーティングを開いた。デビューからわずか1年11カ月にして東京ドームでの大舞台。K-POPアーティストとして最短と韓国でも大きく報じられた。2日間でおよそ9万1000人のファンを集めたこのファンミーティングで披露されたのが、松田聖子の「青い珊瑚礁」だった。

「青い珊瑚礁」は韓国の40代にも思い出深い曲

「あ〜」という曲の出だしで、地響きがなるような歓声が湧き起こった会場の様子はYouTubeやショート動画などで韓国でも瞬く間に拡散し、韓国メディアもこぞって取り上げた。

日本の中年層も巻き込んだ熱狂の様子から、日本の文化に押されていた時代は終わりK-POPが韓流の位相が変わったとするもの、そして、K-POPへの新たな韓日文化の境界を崩したとするものまでさまざまな角度から報じられた。

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