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韓国で「青い珊瑚礁」が大騒ぎになっているワケ Z世代から40代までがハマり始めている

東洋経済オンライン / 2024年7月13日 9時0分

「ハニの青い珊瑚礁は40代の追憶と、Z世代のニュートロの完璧な同期化」と世代をつないだと書いたのはハンギョレ新聞(6月29日)。ここでいう40代には韓国の40代も含まれる。韓国で日本映画の名作といえば必ず上がるのが『Love Letter』(日本では1995年、韓国では1999年に公開)で、この主人公が口ずさんでいたのが「青い珊瑚礁」だった。

日本の大衆文化は1998年まで開放されていなかったので、日本の文化が好きだった当時の若い世代は日本からビデオを購入し、カフェを借り切って上映会を開いたりしていた。「青い珊瑚礁」は映画のシーンを記憶している韓国の40代以上にとっても思い出深い曲なのだ。

日韓の文化の境界が崩れたという視点で報じた中では文化日報のコラムは印象的だった。一部抜粋しよう。

「この舞台を韓国人も違和感なく鑑賞できたことは原曲の力なのか、ハニの力なのか、ファンたちの力なのか……。どうやっても1つの答えにまとめることはできないけれど、K-POPが今や多様で幅広い文化を包み込めるほどの力量と余裕を持ったことは明らかだろう。もしかしたら、Kコンテンツの開放さと包容力は私たちの想像と期待以上なのかもしれない。韓日関係が持っている胎生のような障壁は文化の地場の中では壊れ続けている。これはとても気持ちのいい”亀裂”だ」(文化日報2024年7月4日、パク・トンミ文化部次長コラム)

いずれも「青い珊瑚礁」が1980年代、日本がバブル景気に沸き、元気だった時代を象徴する曲として取り上げており、冒頭の KBSのニュースでは、「国が豊かで、家族が幸せだった時代、韓国よりも2020年も前に1人当たりの所得が1万ドルを達成した日本は1980年代の高度成長を通して2万ドル、3万ドルというハードルを越えていきました。当時、グローバル半導体市場を席巻していたのは韓国でも台湾でもありませんでした」(7月8日)と解説していた。

大反響に対してミン・ヒジン氏は?

こんなニクい演出を企画したのは、NewJeansを育てたミン・ヒジンADOR代表だ。もともとSMエンタテインメントでビジュアルディレクターを務め、少女時代にカラフルなスキニージーンズを着せたのもミン代表だ。2019年にはBTSが所属すHYBEにブランド総括として迎えいれられたが、21年にHYBE傘下にレーベル、ADORを設立。NewJeansをプロデュースした。

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