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「NFTとデジタルアート」新たなアート界への招待 アート初心者にこそ知ってほしい不思議な魅力

東洋経済オンライン / 2024年7月14日 9時0分

NFT保持者の中から抽選で当たるプリント作品を手にした、NFTアーティストのシュランパー(写真:Jesse Whiles撮影)

仮想通貨やNFT(非代替性トークン)が突如として現れニュースを賑わせた数年前とは異なり、近頃は少し世の中が落ち着いてデジタルアートに向き合える環境ができつつある気がします。

【写真を見る】檻の中には、買い手がいないと10分以内に永遠に消滅してしまうデジタルワンちゃんが映っている

ここでは、NYを拠点にアート&テクノロジーの分野で活動する斯波雅子(筆者)が、今、改めてNFTやデジタルアートとは、ライフスタイルにどう取り入れたらいいのか、従来のアートとは一味違った世界への入り口を初めての人にもわかりやすくご紹介します。

NFTとは?デジタルアートとの新たな出合い

NFTすなわち「Non-Fungible Token」、日本語で「非代替性トークン」は、雑な言い方をすると、ブロックチェーン上にあるがために「識別できる電子アセット」を指します。

まったく同じ内容の電子情報であっても、それがいつ誰によって作られたもので、どこにいくらで行き渡ったかなどの来歴をも確実に記録して差別化できる、画期的な仕組みです。

そしてこれにいちばん恩恵を受けるのが、デジタルアート。これまで「もしかしてコピペ? 複製?」と思われてなかなか希少価値を担保できなかった電子作品が、ブロックチェーンを使うことで、誰でも簡単に正真正銘の本物であることを証明できるようになったのです。

ここで皆さんが疑問に思うであろうポイントはきっと、「そうは言っても難しそう」「アートにどうつながるの?」などでしょう。これらのスティグマを打破していきたいと思います。

これまでNFTは、真新しい言葉がいくつも登場し、「技術に詳しい人しか扱えない、難しくて怖いもの」と認識されがちでした。

しかし、WaaS(Wallet as a Service)やアカウント抽象化というような、メールアドレスだけで取り引きできる技術の登場によって、誰でも簡単にNFTをゲットしたり、本来セキュリティの面で何よりも安全なブロックチェーン上でのやり取りがスムーズにできるようになりました。

そもそも「アート」というものが値段が高くて難解なもの、と思われがちな問題点も、デジタルアートが解消してくれます。誰もが知っている人気アーティストの作品は、ポスターやシールでない限り数万円スタートの買い物になります。

それだったらブランド物や旅行など、もっとわかりやすいものにお金を使うという方が多いのではないでしょうか。そんな、「アートに興味はあるけれどなかなか手が届かない」という方にこそ、値段が安くて色々な使い方ができて楽しいNFTはおすすめです。次の項目ではいくつかの面白いアートプロジェクトをご紹介していきます。

気軽なアート体験の扉を開くNFTとデジタルアート

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