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「無趣味は不幸」と思う人は幸せな老後を送れない 認知症専門医が進言する「本当に幸せな老後」

東洋経済オンライン / 2024年7月16日 21時0分

このように目的なく移動するというのはちょっと難しいかもしれませんが、意識的に移動を増やすのは簡単にできます。それなりに距離のある移動でなくとも、すぐそこまで程度のもの、たとえばコンビニに行くということだけでも、十分充実感を得ることができるでしょう。

とにかく歩く、移動する、これは認知症の予防になります。

それに加えて、移動することで新しい発見ができるものです。頭の中だけで考えているのと、実際に体験するのとではやはり大きく違います。こうした違いを、常に意識していくべきです。

高齢になってくれば、なんでもやったことがあるように感じてしまうものです。そして、行動する前に、その結果が見てしまうような気がしてしまうのです。

ですがこれは、非常に危険なことです。

まず動いてみる。これだけです。これができれば、高齢になっても、趣味がなくても、日常を楽しんでいけます。

いま住んでいる家を大切にする

ある高齢者の方の話です。その方は有料老人ホームに入っているのですが、食事がまずくてたまらないそうです。

通りの反対側にファミレスがあるのですが、そこに出かけて食事をとるには、外出の申請をしなければなりません。そのため、面倒なのでそこまではしたくないと言うのです。

このように、介護施設へ入所するとなると、ただ外に行くだけでも、いろいろな制約や周囲への気遣いが必要になります。

とはいえ、家族に負担をかけないで済む、生活をするうえでいろいろなサポートが受けられる、などのメリットがあります。また、新しい人間関係ができるかもしれません。

介護施設への入所が必ずしもダメというのではありません。

自分でできることは、最後まで自分でするように守ることです。それが、入所しても自由を手放さないための、最後の砦になります。

そのように自由を確保するために、老後において意識しておくべき重要なことが1つあります。

それは、自分の居場所の確保です。

つまり、いま住んでいる家を大切にするのです。

施設への入所だけでなく、子供との同居、二世帯住宅なども、結局うまくいかないことがあります。

何が起きてもいいように、可能な限り、いま住んでいる住環境を維持するように努力すべきです。

最後は1人で家に住むという自由だけあれば、老後は十分楽しめるのです。

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アルファポリスビジネス編集部

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