1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「年収の高い仕事」「低い仕事」を分ける残酷な要因 「業界・職種・努力・情熱…」では決まらないワケ

東洋経済オンライン / 2024年7月17日 8時20分

しかし、お世話になる回数でいうと、この中では医者が圧倒的に多いでしょう。年間12回が平均というデータがありますが、毎年同じ回数だけFPや歯科医にお世話になっている人はそういないはずです。

医者の給料が一般的に高いのは、単に数が少ないからではなく、需要に対する数が少ないから、なのです。まさに「需要と供給のアンバランス」です。

需要が大きく、供給が少ない仕事を探す

高い収入を得ようと考えるのなら、なるべく需要が大きく、なるべく供給の少ない仕事を探す。これまでの話を、キャリアアップの指針にシンプルに言い換えると、そういうことになります。

例えば、今の仕事をベースに社内での昇進やジョブチェンジ、あるいは転職を考えるなら、今の自分にどんなスキルや経験を付け加えると、より需要が大きく供給が少ない状態に近づけるのかを考えるわけです。

例えば、今現在「法人営業」の仕事をしているなら、

1. システムソリューション営業から広告営業に扱う商材を変える
2. 英語を身につけて、バイリンガルの法人営業になる
3. 管理職の経験を積み、法人営業マネージャーになる

などというスキルの調整が考えられます。

このとき、どの選択肢がいちばん「需要が大きく供給が少ない」状態に近づけるでしょうか。求人サイトで求人数や求人ごとの年収レンジをチェックしたり、転職アドバイザーにヒアリングしたりすることで、上記の3択それぞれにおける需給のバランスはある程度正確に把握できるはずです。

もちろん、必ずしも転職を前提に考える必要はありません。そうしてチェックした市場価値を頭に入れて、社内でそのポジションを取りに行くのも1つの手段でしょう。

ただ、言うまでもなく、自分にとっての仕事の良し悪しは、決して年収だけで決まるわけではありません。どんなに年収が高くても、仕事で消耗しきってプライベートが充実していない、という状態では持続的とは言えないでしょう。

逆に、休日は月曜日に仕事に行くのが待ち遠しくて仕方がない、と言う人がいたら、年収に関係なくその仕事を「羨ましい」と思うのではないでしょうか。

自分はなぜ働くのか?がもう1つの仕事の評価軸になる

何年も続く企業やブランドは、多くの場合「パーパス」を持っています。その企業やブランドが何のためにあるのか、というそのブランドの「存在理由」です。

そうした企業やブランドにおいても、儲けることは重要なのですが、それは目的ではなく手段であると考えられます。パーパスを追求するための手段、ということです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください