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バリキャリでも「地味な生活」に悶々とする日々 合コンにいた「キラキラ無職女子」が羨ましい

東洋経済オンライン / 2024年7月17日 8時50分

他人には見えない苦労や苦悩はヒトである限り当然あるでしょうし、反対に大手企業に勤務するKさんの人生の「一部」をもって「うらやましい」と相手が思っている可能性もあります。

「そう見える」のと「実際にそうだ」は大きく異なります。

他人と比較する際の一番の問題はまさにそこにあるのです。

自分自身のことは苦労や苦悩、至らない点を含めてすべて見えている一方で、他人の人生はその一部しか見えません。

つまり、自分自身のことは良い面も欠点も含めてすべて見えている一方で、他人は良い面も悪い面もその一部しか見えない、ということです。

そのような情報量が圧倒的に違う両者を同じものとして比較したり判断したりすることは当然できませんよね?

ですから、他人を見て、または他人との比較において自分の人生や生き方を判断することはするべきでないし、本来できないハズです。

一部しか見えない他人の人生を軸にして、自分自身の立ち位置などを判断すること自体が意味のない行為なのです。

自分が幸せであるとか、成功していると感じる為には、自分の人生における幸せや成功の定義を自分自身でもっている必要があります。

その「価値観の軸」が自分の中でしっかりとしていないと、いつまでたってもヒトは幸せにはなれません。

まずはその自分なりの幸せの定義についてじっくりと考えてみましょう。

そのうえで、その定義に沿っているか自分自身の人生を判断するべきです。

人生の決断は「長い目」で判断すべき

そしてもう一つ。

人生における決断や行動の成否は、現時点のみで判断することはできず、結局長い人生においてどうであったか、という視点で判断をすることも大切です。

人生における決断や行動が大きければ大きいほど、その結果を見るには長い時間軸が必要になります。

日常における小さな決断や行動はすぐに結論が出ることもありますが、大きな決断、例えば社会人であれば転職やMBA留学など、学生であれば受験や新卒の会社選びなどはそうはいきません。

その決断によって「人生がどう変わりどこまで行けたのか」を考えるにはやはり相当程度の時間軸を要します。なぜならば、そうした大きな決断や行動というのは、初期の段階は投資フェーズであり、その回収はその後の長い人生をかけてゆっくりと行われるものだからです。

転職をして見ず知らずの業界や会社に入り一からやり直す、MBA留学にあたり貯金を取り崩してそして実務から離れて暮らす。

こういった行為の初期の段階はやはり人生における先行投資の時期なのです。

そしてその先行投資が成功であったか否かの判断は、その後の長いキャリアにおいて徐々にわかってくるものです。むしろ長めの時間軸で判断しないと結論を誤る可能性すらあるのです。

自分なりの夢へ着実に進もう

人生とは短距離走ではなく、長期的な旅です。

その長い旅において、自分自身が「どこに行きたいのか」つまりは自分なりの幸せや成功の定義や形を明確にし、全体感をもってその方向にゆっくりとそして確実に進むことが大切です。

そしてその一歩一歩が自分自身の成長であり、成功なのです。

Kさんがそのような考え方で、ご自身なりの人生における幸せの形を明確に持ち、その夢にむかって着実に日々前に進むことを応援しております。

安井 元康:『非学歴エリート』著者

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