「アニメ頼りの日本映画」がアジアで直面した現実 アジア最大規模のジャンル映画祭で見えた課題
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 13時0分
VIPOは例年、本映画祭の企画マーケット「NAFF It Project」に参加し、世界から招待された出資者、映画祭プログラマー、プラットフォーマー、配給会社、プロデューサーなどによる企画ピッチングに日本から参加者を送り出して、サポートを行っている。
大手映画会社が企画ピッチングに参加
今年は17カ国23組のピッチングが行われ、そのうち日本からは3組が参加。3日間のピッチングと個別ミーティングを経て、最終日に各賞が表彰された。
日本からは、東映の髙橋直也プロデューサーと吉田大八監督による企画『BAIT』がTAICCAアワード、独立系の藤田可南子プロデューサーと村上リ子監督による企画『Push-button Syndrome』がアジアン・ディスカバリー・アワードを受賞する快挙を果たした。
本プログラムは、ほとんどが脚本完成前の企画や、プロット段階でのピッチングだ。東映のような大手映画会社が、作品の買付けや権利の売買ではなく、企画ピッチングに参加するのは極めてまれなことだ。
今年から本格的に国際共同製作に向けて動き出した東映にとっては、初めての挑戦。ピッチング3日間のうちの2日間は、東映のプロジェクトに参画する吉田監督も出席し、髙橋プロデューサーとともに登壇して、スピーチを行った。
そんな東映の『BAIT』が受賞したのは、台湾のコンテンツ産業のグローバル展開を促進する独立行政法人TAICCAが提供する賞だ。1万ドルの賞金のほか、この先の国際共同製作に向けてこれから話を進めていく予定だという。
表彰式後に髙橋プロデューサーは「まだ脚本の前の企画の段階ですが、いろいろな国とどのくらいの金額を出せるかなど、具体的な道筋をつけられたのは大きな収穫です。これからの企画開発をより進めていけます」と手応えをにじませる。
もう1組の日本からの受賞者は、独立系の藤田可南子プロデューサーと村上リ子監督によるユニット『Push-button Syndrome』。映画祭の主要賞の1つであり、アジアの最優秀新人企画に送られるアジアン・ディスカバリー・アワードを受賞した。先鋭的な企画内容とともに小道具まで用意したトリッキーなピッチングで、参加者を魅了した。
村上監督は「ミーティングを重ねるに連れて、企画をより深く掘り下げ、ブラッシュアップすることができました」と3日間のピッチングと個別ミーティングを振り返る。
参加国からの貴重な意見も
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