「石丸氏にも敗北」蓮舫氏の不透明な再起への道筋 4年後の再挑戦視野に、当面は「地道に活動」の構え
東洋経済オンライン / 2024年7月19日 10時0分
そのうえで一連の“蓮舫叩き”について「『女政治家負けた』『何言ってもいい』的な構図」と怒りを隠さず、「私は我慢できたし流せたが、(これ以上)我慢してたら、次の子たちが流しきれない」と、政治家を志す次世代を守りたいという思いを独白した。
その一方で、視聴者から「次のステージ」を問われると「今は、国政選挙はもう考えてない」と明言。「国政から卒業して、都知事に手を上げて、すごい景色を見た。1000人単位で聴衆が増えていった演説を初めて見た。あそこまでちゃんと聞いてくれた人たちがいて、120万超える人が『蓮舫』って書いてくれた。これでまた国政に戻るのは、私の中では違う」と強調した。
蓮舫氏はその後も、自身のX(旧ツイッター)を更新し続け、「今回の挑戦で街頭演説を通じた私の想いが、集まってくれた人々の熱量とつながった達成感があった。『変えよう、との共鳴』。結果は出せなかったが、挑戦して良かったと思う」などと繰り返し投稿。そのうえで自身に対するバッシングや著名人からの反応を巡って「女、政治家、負けた。何言ってもいい的な構図」などとして、今後も反論し続ける考えを示した。
大苦戦を招いた「保革対決」の構図
そもそも、今回の都知事選を振り返ると、「蓮舫氏の突然の出馬表明で選挙戦の構図が一変」(選挙アナリスト)し、中央政界の各政党にとっても「次期衆院選の勝敗にもする天下分け目の首都決戦」(自民幹部)となったのは間違いない。
まず、6月20日の告示まで3週間余となった5月27日に蓮舫氏が出馬表明。機先を制せられた小池氏は、都議会最終日の6月12日になって出馬表明し、その時点で「小池vs蓮舫」という“頂上決戦”となり、地域政党「都民ファースト」を基盤に自民、公明などが支援する小池氏と、立憲・共産両党などが支援する蓮舫氏という「保革対決」の構図が明確になった。
ただ、結果的にはこの「保革対決」が蓮舫氏の大苦戦につながった。というのも、蓮舫陣営は自民党の裏金事件への国民的批判を踏まえ、『反自民・非小池』を掲げたが、「多くの都民の間では、国政での対立を都政に持ち込むことへの違和感が強かった」(選挙アナリスト)からだ。
そこで都民の支持を急拡大させたのが、「SNS選挙」と呼ばれるインターネットなどをフル活用した選挙戦を展開した石丸氏。主要メディアや各陣営の情勢調査でも、「当初は小池、蓮舫両氏のトップ争いだったが、中盤以降には石丸氏の支持が急上昇し、蓮舫氏との2位争いが焦点になった」(同)とされ、最終的には「石丸氏が大躍進の2位となり、蓮舫氏は大差の3位」という結果につながったのだ。
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