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物議醸す「ダイドー株売却」の内幕を丸木氏語る 大幅増配公表直後で批判を向けられた物言う株主

東洋経済オンライン / 2024年7月19日 18時0分

ーー5%くらいでも保有して大株主として残り、株主提案で送り込んだ取締役を応援するような形はなかったのでしょうか。

中山俊彦さんが7月9日付で辞任されたことにより、株主提案で選任された取締役は非常勤の方だけになった。中山さんの辞任はわれわれが株を売ったこととは無関係。彼がわれわれの売却を知る前に辞任の意思を直接聞いた。思ったように自分の力を発揮できないと感じたから辞めると決めたそうだ。

残る2人の取締役は、選ばれた以上、すべての株主のために職務を遂行してくれると聞いている。一方でわれわれがダメだと言った人たちが代表取締役に2人就いている。そういう状況で株価がこれだけ上がった。

株価が下がっているなら買い増して(大株主を)続ける可能性もあったかもしれない。だが、あれだけ上がってしまえば買い増すこともできない。

われわれが売ってはいけなかったとしたら、どうしたらよかったのか。ほかに何か方法があったのだろうか。

――もう株主ではありませんが、今後のダイドーをどう見ますか。株価は短期的に上がりましたが。

アパレルビジネスの状況がこの間改善したわけではない。しかし株主からすると直接関係するのは株価と配当だけ。株主価値が大きく上がったことは事実だ。

短期的に株価が上がるのはけしからんというバイアスが日本人にはあるが、その価格をキープできればいい。今の株価水準をキープできるような経営方針を出せるかにかかっている。

巨額の株主還元をする間に、ビジネスを立て直して実績を毎年見せていけば企業価値も上がる。それ次第だ。

高橋 玲央:東洋経済 記者

緒方 欽一:東洋経済 記者

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