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「睡眠の質が悪い人」脳が発するSOSの2つの兆候 自称「ショートスリーパー」ほど注意が必要

東洋経済オンライン / 2024年7月20日 18時0分

これは、睡眠不足によって脳の処理能力が下がってしまい、要不要を判断したり、優先順位をつけたりできなくなっている証拠といえます。こうした状態を長く放置していると、いずれ大きなミスにもつながりかねません。

また、「他人のささいな言動にカチンときて激しく言い返す」というのも、じつは脳のSOSサインのひとつです。睡眠時間が足りないと、心のバランスを保つホルモンであるセロトニンが不足して、イライラしやすくなってしまうためです。

さらに、不安や恐怖を察知するセンサーである「扁桃体(へんとうたい)」の働きも活発になってくるので、他人の言動や行動に対して過剰に反応しやすくなります。

「上司から理不尽な指示を受けている」「長時間労働を強いられている」といった明確な理由がある場合でも、睡眠が不足しているとよけいにイライラが募ってしまうことがあります。

イライラしたら相手を責める前に、まず睡眠が足りているかどうかを振り返ってみましょう。しっかり眠ればマイナス思考にストップをかけられるので、どういうケースであっても冷静な行動を取れるようになるはずです。

さらに、「私はショートスリーパーなんです」と言う人はよくいらっしゃいます。ショートスリーパーとは、4時間以下ほどの睡眠でも日中に眠気を感じることがなく、長期的にも心身に異常が見られない体質のことをいいます。

こういう人が存在することは事実なのですが、割合はとても稀です。「偉人や著名人はショートスリーパー」というのもあくまでイメージであり、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツや、アップルCEOのティム・クックは、いずれも7時間睡眠を習慣にしているといいます。

ところが、株式会社ブレインスリープの「睡眠偏差値Ⓡ」調査によると、「自分はショートスリーパーだ」と回答した人は約23%に上りました。対して日本の統計では、普段の睡眠時間が4時間未満の人は全体の約1%とされます。

つまり、ショートスリーパーだと思っている人のほとんどは、思い込みで無理を続けてしまっている可能性が高いということなのです。

真の問題は眠りの「質」が悪いこと

一方で、睡眠時間はそれなりに確保しているつもりなのに、日中、次のような状態になってしまうという人はいませんか?

・ランチのあとは必ず眠くなる

・電車で座ると居眠りをしてしまう

・コーヒーやエナジードリンク、ガムなどがないとシャキッとしない

・車の運転中、信号待ちで眠気に襲われる

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