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「睡眠の質が悪い人」脳が発するSOSの2つの兆候 自称「ショートスリーパー」ほど注意が必要

東洋経済オンライン / 2024年7月20日 18時0分

これらは、睡眠時間ではなく睡眠の「質」が足りていないのが原因です。

充分な睡眠には時間のほかに質も大切な要素となりますが、その質を決めるのは「深さ」です。

人は眠っている間、「レム睡眠」という浅い眠りと、「ノンレム睡眠」という深い眠りを周期的に繰り返しています。そして、ノンレム睡眠のなかでも、もっとも深いものを「深睡眠(しんすいみん)」といいます。その深睡眠をしっかりとれるかどうかで、睡眠の質が決まるのです。

基準としては、深睡眠がひと晩で2回以上あり(通常は最初の4時間以内に発生します)、かつ長めの時間がとれていれば、睡眠の質はよいといえます。

いわゆる「ぐっすり眠る」とは、この深睡眠がしっかりとれている状態を指します。ぐっすり眠るとすっきりしますが、それは深睡眠の間に疲労を回復し、細胞ダメージを修復する成長ホルモンがさかんに分泌されるためです。

一方、深睡眠がとれていない=ぐっすり眠れていないと疲れが残るので、睡眠時間をとっているにもかかわらず、先に挙げたような不調が日中に現れてしまうわけです。

ぐっすり眠れない人の「3つのタイプ」

睡眠時間を確保しても日中の眠気が取れない人は、次の3タイプのうち自分に当てはまるものを見て、原因を探ってみましょう。

タイプ①寝つきが悪い、布団に入ってもなかなか眠れない

寝つきが悪い人は、深部体温のリズムが乱れている可能性があります。布団に入る時間になっても深部体温が充分に下がっていないと、スムーズに入眠できません。

深部体温を下げるには、睡眠ホルモンといわれる「メラトニン」の分泌が必要ですが、夜にスマホなどの人工的な光を浴びていると分泌がさまたげられてしまいます。

また、毎日の入浴は健康のためにもよい習慣ですが、お風呂から出てすぐに布団に入るのは推奨できません。入浴後は深部体温が上がっている状態なので、そのまま無理に布団に入っても深い眠りに入りづらいことがあります。

おすすめは、就寝の1時間半〜2時間ほど前に、39〜40度くらいのぬるめのお湯にゆっくり浸かることです。すると、深部体温が下がるタイミングで訪れる眠気のピークをつかまえることができます。

タイプ②途中で起きてしまう、ひと晩中うとうとしている

寝ている途中で何度も起きてしまうことを「中途覚醒」といいます。うとうとするばかりで深く眠れないというのも、中途覚醒の一種です。

中途覚醒の原因には、自律神経の乱れが考えられます。仕事や家庭でのストレスがたまると、交感神経が優位になりやすく、眠りが浅くなってしまいがちです。

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