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ゲレンデキラーなるか?635馬力のSUV「オクタ」 究極のランドローバー「ディフェンダー」上陸

東洋経済オンライン / 2024年7月20日 8時30分

オフロードでのパフォーマンスを上げるオクタモードでは、さらに「滑りやすい、グリップのゆるい路面で最適な加速を実現する、オフロードローンチモードも使用できます」と聞いた。

ローンチコントロールは、一般的にオンロードでの加速を最大化する制御のこと。オフロードでのローンチコントロールとは、いったいどんな加速を体験させてくれるであろうか……と考え、私はしばし無言になってしまった。

「明らかに異なる」世界観のインテリア

室内は、ディフェンダー独自の世界観に基づいてデザインされている。

ラグジュアリーな「レンジローバー」が、シンプルで上質な素材による質感を追求しているのに対し、ディフェンダー・オクタは、あえてビスを見せるような、ヘビーデューティなテイストをファミリーから引き継いでいる。

シートの表皮素材には、レザーより30%軽量の「ウルトラファブリクス」も選択可能。色は、落ち着いたトーンであるものの、数色の組合せなどで、他にない雰囲気をうまく作り出している。

今回、千葉で体験させてもらったのは、「ボディ&ソウルシート」なる新開発のドライバーズシート。「音楽を聴くと同時に体験できる」とうたわれる機能をもっており、開発は同種のシートやVRゴーグルなどを開発するサブパック(SUBPAC)社と、コベントリー大学の協力を得て進められたそうだ。

「私たちはいま“ハウス・オブ・ブランズ”として、ジャガー・ランドローバーを新しくしています。たとえば、レンジローバーとディフェンダーは独立したブランドだし、ディスカバリーも同様です。ディフェンダーの中に、これからサブブランドを作っていくことも考えています」

前出のマネージングディレクター、マーク・キャメロン氏の言葉だ。では、今回のディフェンダー・オクタが、たとえば、メルセデスのAMGやロールス・ロイスのブラックバッジにあたる上級モデルになるのだろうか。そう尋ねると、答えはNOだという。

「オクタは、あくまでも現行ラインナップに加わったパワフル版です。ディフェンダーのラインナップ強化は、これからお見せしていきます。上級ブランドが出るかもしれませんし、バッテリー駆動のディフェンダーは、いまのラインナップと併存する新しいファミリーとして登場するでしょう」

導入台数は合計220台。革命を起こせるか?

ディフェンダー・オクタの日本導入は、220台となるそうだ。内訳は、ディフェンダー・オクタが、130台。専用色とチョップドカーボンファイバーのディテールをそなえた、生産初年度のみの設定となるディフェンダー・オクタ・エディション ワンが90台。

予定価格は、ディフェンダー・オクタが2037万円で、ディフェンダー・オクタ・エディションワンが、2224万円と発表されている。

導入依頼、メルセデス・ベンツ「Gクラス」に匹敵する強烈な存在感を見せているディフェンダーシリーズ。そこに、「メルセデスAMG G63」を超えるパフォーマンスを持つとなれば、ディフェンダー・オクタはこの市場に革命を起こす1台となるかもしれない。

【写真】次元を超えたオフロードカー「オクタ」の姿を見る

小川 フミオ:モータージャーナリスト

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