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「健診でお馴染み」でも、絶対に"放置NG"の数値 自覚症状がなくても「命に直結する」と心得て

東洋経済オンライン / 2024年7月21日 17時0分

内臓脂肪や中性脂肪の値は「命に直結する」数値だという(写真:YsPhoto/PIXTA)

内臓脂肪に中性脂肪、コレステロールの値……。健康診断のたびに一喜一憂するこれらの数値ですが、実際には何も対策をせずに、そのまま放置している人が多いのではないでしょうか。ですが、こうした「お馴染み」の数値の放置は、実は「命に直結する」と、医師の五藤良将氏は警鐘を鳴らします。

※本稿は五藤氏の著書『内臓脂肪 中性脂肪 コレステロールがみるみる落ちる 血液と体の「あぶら」を落とすスープ』より、本文を一部引用・再編集してお届けします。

中性脂肪・コレステロールの「放置」が死に直結する

「先生、体重がなかなか減らないんです」「甘いものが大好きで、肉やごはん、麺類もやめられません」「コレステロールの数値が悪いといわれたけれど、どう改善したらいいか……」

【グラフ】日本人の死因の約20%は「悪魔のあぶら」が原因だった!

「わかる!」と思われた方、いらっしゃるでしょうか。

健康診断では中性脂肪値は150(㎎/dL)を超えると、悪玉(LDL)コレステロール値は120(㎎/dL)を超えると「要注意」と指摘され、生活習慣を見直すように指導されます。

みなさんも、世の中には中性脂肪値やコレステロール値を改善する方法があふれているため、試したことがある方もいると思います。でも、なかなか続かない。

健康診断の数値やポッコリおなかが気になるのに、なかなか続かないのは、中性脂肪・コレステロールが、いますぐに重大な何かの問題になるという実感がないからではないでしょうか?

ですが、これらを放置すると「死に直結する」と聞くとどうでしょうか。

次のグラフは、厚生労働省が発表している令和4年の出生率や死亡者数を調査した資料をもとに作ったものです。

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

このグラフを見ると、日本人の死亡原因の第2位には「心疾患」(14.8%)、第4位に「脳血管疾患」(6.8%)が入っています。これらを合わせると、21.6%。つまり、1年で亡くなられている方の5人に1人が、動脈硬化による心臓や脳の病気で亡くなっているのです。

人数でいうと、1年間に約34万もの方が亡くなられています。これらの病気は、まさにコレステロールや中性脂肪などの脂質異常症、さらには肥満などが大きく関わっています。

時限爆弾のような「悪魔のあぶら」

さらに恐ろしい話をします。

近年では、コレステロールの値・血圧などの検査値を入れると、今後10年の間にどれくらいの確率で心筋梗塞や狭心症を発症するか予測できるwebサイトがあります。(参照:動脈硬化性疾患発症予測ツール これりすくんWeb版)

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