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「健診でお馴染み」でも、絶対に"放置NG"の数値 自覚症状がなくても「命に直結する」と心得て

東洋経済オンライン / 2024年7月21日 17時0分

たとえば、60歳男性で、悪玉(LDL)コレステロールが150㎎/dL、善玉(HDL)コレステロールが30㎎/dL、中性脂肪が160㎎/dLだったとします。さらに、血圧も高めで、喫煙習慣もある、さらに血糖値も高めであるとなると、10年の間に、17%の確率で心筋梗塞や狭心症を引き起こす可能性があるのです。

恐ろしい「あぶら」なのだ、ということをしっかり伝えていくため、以降、中性脂肪と悪玉コレステロール(LDL)を「悪魔のあぶら」と呼んでいくことにします。

「悪魔のあぶら」は時限爆弾です。時限爆弾という名の通り、いますぐ爆発する! ということではありません。しかし、放置すると、この時限爆弾は風船のようにどんどん膨らんでいきます。

そして、時間がくると……爆発し、脳や心臓の病気を引き起こすのです。まだ大丈夫だろう、自覚症状がないから問題ないと放置せずに改善していくことが重要なのです。

「医師の立場」から考案したスープ

医師の立場としては悪魔のあぶらはためないほうがいい。そこで今回、私が考えたのが、「あぶら」を落とすスープです。

みなさんは、スープと聞いてどんなものを想像しますか? コーンスープやオニオンスープ、わかめスープ、それとも野菜たっぷりのミネストローネ、スパイシーで酸味のあるトムヤンクン……。好きなスープは人それぞれだと思います。私は、なんといってもラーメンのスープです。

悪魔のあぶらをためないほうがいいといいながら、何をいい出すのかと思っている方もいるでしょうね。しかし、「あぶら」を落とすスープの開発は、私の大好きなラーメンのスープがきっかけでした。

B級グルメの代表格であるラーメンは、気軽に食べられ、おなかいっぱいになれる美味しい食べ物です。インバウンドの観光客にも大人気で、人気ラーメン店は外国人でいっぱいになるほどです。

ラーメンの美味しさのひとつは、豚骨や鶏ガラ、昆布などいろいろな具材から作るスープです。しかし、美味しくても、健康のことを考えると毎日のように食べられないし、スープを最後の一滴まで飲み干すことができません。いつも残念な気持ちで箸を置く自分がいました。

「美味しいと幸せを感じながら、健康になれるものがあればいいのになあ……」。そこではじめたのが、患者さんにもすすめられる、とにかく美味しくて健康的なスープの開発です。

スープなら、液体なので食べやすく、消化しやすいため、手軽に食生活にとり入れることができます。一度に大量に作っておけば、必要なぶんだけ食べて、残りは保存しておくこともできます。

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