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投資信託「以外」のほったらかし投資の選択肢とは 年利10%ならおよそ「7年で資産が倍」になる

東洋経済オンライン / 2024年7月21日 9時0分

まずは少額のものから投資を始め、数年後にその投資を回収したら、もう少し高額のものに投資し、また数年後に回収したらさらに高額なものに投資をする、という流れが私はいいと思っており、名付けて「わらしべ長者的投資戦略」です。

『10万円から始める![貯金額別]初めての人のための資産運用ガイド』(内藤忍著、ディスカヴァー携書、2015年)には「資産運用は3段ロケットで考える」とあり、1段目ではインデックスファンド(日経平均などの指数に連動した投資成果を目指す投資信託)を組み合わせて資産を積み上げ、2段目では国債、ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)などのインデックスファンドに代わる商品へのスイッチを検討し、3段目では金融資産から実物資産へとスイッチする、といった内容が書かれています。

このように、3段階で増やしていくという部分は、「わらしべ長者的投資戦略」に通じるものがあります。

例えば、初めは100万円程度で年利10%をねらえる投資商品を購入します。

すでに投資を行っているみなさんであればご存じだと思いますが、資産が2倍になる年数を計算できる「72の法則」というものがあります。

計算例を示すと、次のようになります(税金は計算に入れていません)。なお、この計算は複利(預入時の元本に利息が加わったものが次の元本になる)に基づいていますので、単利(預入時の元本に対して利息がつく)の場合はあてはまりません。

●金利から年数を計算する
年利10%の商品の場合:72÷10=7.2年(およそ7年で資産が倍になる)

●年数から金利を計算する
7年の場合:72÷7=約10.3%(およそ年利10%の商品で資産が倍になる)

つまり、年利10%の投資商品であれば、およそ7年で資産が倍になりますから、購入から7年後に200万円で売却します。

次は、200万円から納税した残りで年利10%の投資商品を買い、7年でおよそ倍にします。この「倍にして売却」を繰り返していき、少しずつ高額な投資商品を買い続けて増やしていきます。

わかりやすいように倍にすると書きましたが、重要なことは、時間を味方につけることで、着実に資産を増やしていくことが可能だということです。この「わらしべ長者的投資戦略」こそ、私が考える最良の投資戦略になります。

ただし、いくら年利10%以上をねらえると謳っている商品であっても、それが長期的に続く保証はありません。

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